パソコン内部では、見えないところでさまざまなプログラムが稼働している。しかし、なかには時代遅れでもはや不要なプラグラムがバックグランドで動いているために、パソコンのパフォーマンスを落としている可能性もある。そこで今回は、必要のないWindowsのプラグラム&ソフトを紹介するので、今すぐアンインストールしよう。これでアナタのパソコンの動作が改善するかもしれないぞ!
使わないソフトは今すぐアンインストールしよう!
アナタが普段使っているパソコンには、いったい何本のソフトがインストールされているだろうか?
文書の作成に「Word」、見積もりに「Excel」、資料作成に「PowerPoint」、メールの送受信に「Mozilla」、ネットの閲覧に「Chrome」など、スタンダードなソフト以外にも、専門的なソフトも入っていることだろう。
しかし、パソコンには不必要なソフトも数多くインストールされており、パソコンを使っている間、バックグラウンドでずっと稼働し続けているのだ。
そこで今回は、パソコンから削除してもまったく問題のない、Windows 10の不要プログラム&ソフトを一挙に紹介するので、ムダなソフトは今すぐ削除しておこう。
【1】システムクリーナー「CCleaner」
かつては、Windowsパソコン内の不要なファイルを手軽に削除できることで、大いにもてはやされた定番のシステムクリーナー「CCleaner」。
しかし、ユーザーの承認を得ず勝手にアップデートしたり、再起動するとデータ収集が自動的に行われてパソコンの動作を重くするといったことが問題視されるようになっていった。
現在では、CCleanerの問題はかなり解決されているようだが、そもそもシステムクリーナーソフトは「CCleaner」以外にもたくさんあるので、パソコンのパフォーマンスを上げるためにも「CCleaner」は削除してもいいだろう。
【2】マルチメディアプレイヤー「QuickTime」
「Amazonプライム・ビデオ」「Hulu」「Netflix」といった動画配信サービスが充実してきたこともあり、今では、パソコンで動画を再生するための動画プレイヤーソフトを、あまり必要としなくなってきた。
そこで注目したいのが「QuickTime」である。QuickTimeはApple独自のメディアプレイヤーだが、2016年以降Windows版のサポートは終了されており、重大な脆弱性があると言われている。
現在では、Appleの「iTunes」を利用するときも「QuickTime」は必要ないので、セキュリティ面で不安のある「QuickTime」をいつまでも放っておくのは危険だ。今すぐアンインストールしてしまおう。
【3】レジストリクリーナーソフト
パソコンの動作が重いとき、無料のレジストリクリーナーソフトを試したことがある人は多いだろう。
レジストリとは、Windowsのシステムやソフトウェアの設定に関する情報ファイルのこと。しかし、このレジストリを削除しても、Windowsのパフォーマンスはほとんど向上しないのだ。
もし、自分のパソコンに「MyCleanPC」や「PC Optimizer Pro」といったソフトが見つかったらすぐに削除してしまおう。
ちなみに、パソコンの動作が遅いと感じた場合は、無駄なレジストリクリーナーソフトなどは使わず→こちらの方法をお試しあれ。
【4】Webの動画プレイヤー「Adobe Flash Player」
ひと昔前まではWebサイトに組み込まれた動画やアニメーションの閲覧には、Adobe「Flash Player」が必須だった。
しかし、2020年12月末で「Flash Player」の配布は終了しており、サポートも終了されている。そのため、現在はすべてのブラウザでFlash Playerはブロックされている状況だ。
もし、「Flash Player」に脆弱性が見つかっても対策されることはないので、無用な被害を受ける前に「Flash Player」をアンインストールしておこう。
【5】ファイル共有ソフト「uTorren」
2007年頃に爆発的に流行った「BitTorrent(ビット トレント)」。大容量データのファイル共有システム(P2P)において、高速ダウンロードできることで人気を得た。
なかでも「uTorren」はその代表的なクライアントソフトだったが、P2Pでダウンロードしたファイルにウイルスが紛れ込んでいることも多く、パソコン内部のファイルが流出するなどの被害が社会問題となった。
今やネット回線は飛躍的に高速化されているので、ファイル共有のような危険な手段でコンテンツを入手する人はいないだろう。
「uTorren」に限らず、危険なファイル共有ソフトは、さっさとアンインストールしてしまおう。
【6】汎用プログラミング言語「Java」
「Java(ジャバ)」とは、ソフトウエアやWebサイトに組み込まれているプログラミング言語のこと。
かつて、このJavaを使ったWebサイトの閲覧には最新のJavaが必要だったが、それも今や昔の話である。
現在はJavaを使ったWebサイトは非常に少なく、「Google Chrome(グーグル クローム)」や「Firefox(ファイアーフォックス)」もサポートをやめている。
Javaに依存するソフトウェアを使っていないなら削除しても何も困らないはずだ。
【7】Webブラウザのプラグイン「Silverlight」
Webサイトで動画やアニメーションを使用した「リッチコンテンツ」を再生させるためのWebブラウザ用プラグインが「Silverlight(シルバーライト)」である。
競合のAdobe Flash Playerが2020年末で廃止されると、「Silverlight」も2021年10月12日にサポートを終えた。
長い間、同じOSを使っている人のパソコンにはインストールされている可能性があるので、もし、Silverlightがあればすぐに削除していい。
【8】Webブラウザのツールバー
ひと昔前のメーカー製パソコンには必ずといっていいほど、Webブラウザのツールバーがプリインストールされていた。
たとえば、「Bing」バーや「Ask」ツールバー、「Yahoo!」ツールバーといったものだ。
現在は、Webブラウザのアドレスバーでもキーワード検索が行えるようになったので、これらのツールバーはもはや不要である。
もし、自分のWebブラザにこのようなツールバーがあるなら、すぐにアンインストールしてしまおう。
【9】メーカー製パソコンのプリインストールソフト
メーカー製のパソコンには、そのメーカーが推している無駄なソフトがプリインストールされている。
たとえば、セキュリティソフト、ゲーム、写真の管理や動画プレイヤー、家計簿などがあるが、パソコンの起動が遅くなるし使い勝手が悪く無料のソフトで代用できるものも多い。
ほとんどのユーザーが、パソコン購入後に自分で“しつけ”をするはずだが、「これは使わないな」と思ったプリインストールソフトはすべてアンインストールしてしまおう。
【10】Windows10のプリインストールソフト
BTOパソコンを買って自分でWindows OSをインストールした場合でも、プリインストールソフトには注意したい。
実は、Windows 10にはMicrosoft独自のソフト(ブロードウェア)が数多くプリインストールされているのだ。
とくに、Microsoftの独自プレイヤーは、フリーのプレイヤーソフトに比べて対応形式が少なく、起動に時間がかかる場合も多い。
Microsoftの独自ソフトはアンインストール可能なので、もし、普段使っているフリーソフトと同じ機能を持つものがあれば削除して構わない。
【11】ファイルの圧縮&解凍ソフト「WinRAR」
パソコンで使う圧縮形式といえば「Zip」であろう。ZipはWindowsパソコンの標準的な機能で、ファイルの圧縮&解凍に広く利用されている。
しかし、圧縮&解凍ソフトの中には、稀に「LZH」や「RAR」といった、あまり見かけない圧縮形式が使われているときもある。
そんなときは「WinRAR」を使うことで、ほとんどのファイルを解凍できたが、今では「7-Zip」のほうが主流なので、もはや「WinRAR」は不要であろう。
参照元:「今すぐアンインストールするべきWindowsのプログラム12選」【GIZMODO】
※サムネイル画像(Image:Wachiwit / Shutterstock.com)