心配性向け検索エンジン「DuckDuckGo」デスクトップブラウザ開発中。Microsoftからディスられてしまうのか?

みなさんは「DuckDuckGo」をご存じだろうか?DuckDuckGoとは、Googleの「Google検索」やMicrosoftの「Bing」などと同じネット検索エンジンのひとつで、「検索履歴を記録保存しない」など、利用者のプライバシーを重視することが大きな特徴だ。

そんなDuckDuckGoが今回、デスクトップ向けのブラウザを開発していることを明言し大きな注目を集めている。果たしてどのようなブラウザが誕生することになるのだろうか?

DuckDuckGo、デスクトップブラウザの開発中であることを明かす

(Image:Ascannio / Shutterstock.com)

Android版では最もダウンロードされているアプリ。アメリカ人の約9%(2,700万人)が使用していると言われている

GoogleではGoogle検索と「Chrome」、MicrosoftであればBingと「Edge」のように、検索エンジンを運営する企業がブラウザも開発する事例は過去にも存在する。ブラウザのデフォルト検索エンジンに自社の検索エンジンを設定することで、ブラウザのユーザーを自然に自社サービスへと流入させることができるのは大きなメリットと言えるだろう。

DuckDuckGoも既にモバイル版のブラウザは手掛けているが、今回新たにデスクトップ版もリリースに向けて注力しているという。当然、デスクトップ版でも検索エンジンに合わせてプライバシー重視の方向性はブレさせず「モバイル版のプライバシーと速度、シンプルさをデスクトップにもたらす」のだという。

リリース時期についての具体的な話はまだ明らかにされていないようだが、アメリカのメディア・The Vergeが12月21日に「macOSでクローズドベータテスト中」「Windowsでも開発中」であると報道。ユーザーの手元に届けられるのもそう遠い日の話ではないのかもしれない。

(Image:Koshiro K / Shutterstock.com)

現在も様々な種類のブラウザが存在する

DuckDuckGoがデスクトップブラウザ業界に本格参戦してきたとなれば、Google・Microsoft・DuckDuckGoという三つ巴のブラウザ・検索エンジン競争が進む可能性も十分にあり得るだろう。GoogleとMicrosoftは誰もが知る世界的な巨大IT企業だが、DuckDuckGoはどのような戦略でこの巨大な2社に対抗していくのだろうか。

また、検索エンジンによるブラウザ競争というと、MicrosoftがBing上で見せる小さなアピールも印象的だ。実はBingでライバルブラウザであるGoogleの「Chrome」の名前を検索すると、「新しいWebブラウザをダウンロードする必要はありません」「Microsoftの最新のブラウザをどうぞ」など、Chromeをディスる広告が表示されることが一部で話題となっているのだ。

もし今後DuckDuckGoがライバルブラウザとして登場した際には、もしかするとDuckDuckGoもBingの“ライバルディスり”のターゲットとしてロックオンされるかもしれない。DuckDuckGoはいったいどんなデスクトップブラウザを世に送り出してくれるのだろうか。そのときを楽しみに待ちたい。

●The Vergeは→こちら
参照元:プライバシー重視のDuckDuckGo、デスクトップブラウザを開発中【Engadget 日本版

※サムネイル画像(Image:Ascannio / Shutterstock.com

オトナライフ編集部
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