「平成レトロ」が令和にブーム! 平成レトロなガラケーやデジタルデバイス5選

近年「平成レトロ」という言葉とともに、「ルーズソックス」の再ブームなど様々な分野で平成時代のアイテムの再評価が進んでいます。そんな中、デジタルデバイスの世界でも「平成レトロ」なものが再注目されています。今回は再注目を集める「平成レトロ」なガラケーやデジタルデバイスを5つご紹介します。

「平成レトロ」が令和にブーム

Z世代を中心に人気が再燃している「平成レトロ」や「Y2K」文化。基本的には平成10年以降の、いわゆる“平成の女子高生”に流行ったファッションや文化などを再び楽しむトレンドです。

一例には冒頭でも述べた「ルーズソックス」の再ブームが挙げられます。そのほかには、たとえば「エンジェルブルー」や「メゾ ピアノ」など平成時代のジュニアブランドの人気が再燃しています。

平成の「デコる」文化も令和に再燃

平成時代にはラインストーンやシールでケータイやプロフィール帳などを装飾するのがブームでした。この「デコる」文化も人気再燃の傾向が見られます。分かりやすいのが、推し活グッズ。うちわやアクリルスタンドケース、トレカケースなどのデコレーションが流行っています。

また、スマホをデコる文化も再流行しています。電車の車内などで、透明のスマホケースにラインストーンを飾り付けたり、内側にステッカーやチェキを挟み込むなどしてデコしたスマホを見たことがある方は多いのでは?

たとえばSamsung Japanの公式Xでも、折りたたみ型のGalaxyを平成時代のガラケーのデコのように、きらびやかに飾り付けた作例が投稿されています。

平成の「デコる」文化も令和に再燃1

(画像は「Samsung Japan」公式サイトより引用)

※「INSTAXおよびチェキ」は富士フイルム株式会社の登録商標です。

平成レトロなガラケーやデジタルデバイスの例

では「平成レトロ」なアイテムとして再注目されている、デジタルデバイスの例をいくつか見ていきましょう。ガラケーからゲーム機まで様々なアイテムが、平成レトロの文脈で再び注目される機会が増えてきています。

デジカメ(コンデジ)

まず「平成レトロ」の文脈の中で、2024年現在もっとも注目されているのが「コンデジ」です。現在、スマートフォンのカメラ機能が高性能化する中、あえてコンデジを使用する若者が増えています。

その背景にはInstagramを中心とした写真投稿SNSに「フィルムカメラ」で撮影した写真をアップするのがブームになったこと。とはいえフィルムカメラの質感は魅力的ではある一方で、現像の手間も費用負担も大きいことが否めません。

そこでデジタル撮影が可能なうえ、2024年現在のスマホやカメラに比べて画質が低い「古いデジカメ」が注目を集めています。特に人気なのはキヤノンの『IXY』シリーズやパナソニックの『LUMIX』シリーズなど。古い感じの写りが、若者は逆に「新しい」と感じているようです。

iPhone 3GS(2009年)

iPhone 3GS(2009年)(Image:Anton_Ivanov / Shutterstock.com)

iPhone 3GS

 

2009年に発売されたiPhone 3GSは、2024年現在では平成レトロなスマートフォンとして注目を集めています。もっともiPhone 3GSは最新のiOSへのアップデートは不可。またiPhone 3GSは4G回線に対応していないため、3G回線の終了にともなってモバイル通信も不可となります。

それでもiPhone 3GSを中古で買い求める層が一定数存在する理由は「画素数」。

最新のiPhone 15の背面カメラが4,800万画素な一方、iPhone 3GSは300万画素。つまり「あえて古いデジカメを買う」のと同様に、あえてiPhone 3GSを購入するケースがあります。その写りの悪さが逆に「インスタントカメラのようでエモい」と感じる人も少なくありません。撮影専用の端末として所持している人が少なからずいます。

INFOBAR(2003年)

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(画像は「KDDI」公式サイトより引用)

一種の「平成レトロなインテリア」として人気を集めているガラケーもあります。その代表格が、2003年に登場したauの「INFOBAR」は。プロダクトデザイナー深澤直人氏とのコラボレーションで誕生した名機で、2007年にはニューヨーク近代美術館(MoMA)に収蔵されています。

2024年にはKDDIが「初代 INFOBAR型 Apple Watch Case」を限定発売するなど、「ガラケー」である以上に「そのデザイン性の高さそのものが人気を集めている」デバイスです。ミニチュアサイズのマスコットがガチャガチャになったこともありました。

初代ゲームボーイ(1989年)

初代ゲームボーイ(1989年)(Image:Erman Gunes / Shutterstock.com)

初代ゲームボーイ

コンデジやスマホ、ケータイだけでなく「レトロゲーム」も平成レトロの対象。その中でも異色の人気なのが初代ゲームボーイです。初代ゲームボーイは、たとえば本体にイヤホンジャックを付け加え、クリアな音を出力するための「プロサウンド化」と呼ばれる改造の対象に。また液晶のバックライト化などの改造も行われたうえで、チップチューンと呼ばれる音楽ジャンルで使う楽器としても使われています。

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(画像は「Splatoon(スプラトゥーン) (@SplatoonJP)」公式Xより引用)

たとえばスプラトゥーンの世界で人気のチップチューンバンド「ABXY」のイラストをよく見てみると、使用機材にゲームボーイがあります。つまりゲームボーイは単にレトロゲームをプレイするためのデバイスという域を超えた使われ方をしているといえそうです。

たまごっち(1996年)

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(画像は「たまごっち」公式サイトより引用)

1996年に発売された「たまごっち」は、平成時代を代表する携帯型育成ゲームです。卵型のデバイスの中でデジタルペットを育てるという、シンプルながら斬新な概念で、世界中で大ブームに。2024年3月時点で世界累計販売数9400万個を超えています(株式会社バンダイ発表)。

たまごっち(1996年)2


(画像は「バンダイナムコグループ」公式通販サイトより引用)

バンダイは2024年9月にデザインプロジェクト・fragment designを率いる藤原ヒロシ氏とコラボし、初代たまごっちリスペクトデザインのたまごっちを抽選販売。コラボは2023年に引き続き2弾目となり、ブラックとホワイトの2種類となっていました。

発売から30年近く経ったいまもこうしたファッションブランドのコラボが行われ、いつの世代でも若者の注目を集め続けています。

※サムネイル画像(Image:Imma Gambardella / Shutterstock.com)

オトナライフ編集部
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