「甘党」という言葉でひとくくりにするなかれ。甘党それぞれがお気に入りの一品をもっているものである。では、「和菓子」において最も人気のあるものはなにか。団子や大福、どらやきなど、甲乙つけがたい甘味が並ぶ一大ジャンルなだけに、甘党であれば気になるところだろう。1月17日にリサーチ会社・マイボイスコムが実施した、和菓子に関するインターネット調査結果では、10,058件の回答をもとに、栄えある1位が明らかになった。
“萌え断”が人気を後押し?見栄えも話題の和菓子がランクイン
それでは今回発表された「好きな和菓子の種類」のTOP3を見ていきたい。まず第3位に選ばれたのは「おはぎ・ぼたもち」。それぞれ作る季節により呼称や形状、あんこの種類が異なるとされているが、基本的な要素は「蒸すもしくは炊いた米を潰し、それを丸めてあんこで包む」点で同じ和菓子である。お世辞にも派手さはあるとはいえないものの、その素朴な味わいゆえに多くの人に親しまれているのであろう。近年のトピックスとして、都内に行列ができるおはぎ専門店が誕生し、小ぶりで色とりどりの進化系メニューが話題になったことも、第3位入りを後押ししたのかもしれない。
このランキングを見たネットユーザーからは「粒あんのおはぎが1番好き」といった声が寄せられていた。
続いて第2位は「大福」がランクイン。大福といえば、モチモチとした食感に加えて、いちご大福や豆大福、塩大福といったバリエーションが特徴である。さらに、最近は「断面萌え」ブームにより、フルーツ大福がSNSを大いににぎわせた。いちごはもちろん、キウイやぶどう、オレンジなど、ありそうでなかった組み合わせもある。また、近年流行している「クリーム大福」が第2位入りの原動力になったのではないかとも考えられる。クリームの濃厚なコクは、あんこやフルーツと相性抜群。一口で強烈なインパクトを与える和洋折衷の一品は、和菓子というジャンルにおいては反則ぎりぎりの存在といえるかもしれない。
ネット上からは「豆大福の独り勝ちよ!」「大福とうぐいす茶を頂いた時の至福感。やはり自分は日本人なんだと思う」などの意見が挙がっていた。
第1位は国民的ヒットソングにもなったあの和菓子
そして第1位に輝いたのは「たいやき・今川焼き・人形焼」だ。「たいやき」は、愛らしいフォルム、カリッとした食感、香ばしい香りが唯一無二の和菓子。その世界は奥深く、一匹ずつ専用のたいやき器で焼くものは“天然物”、一度に大量に焼けるたいやき器で作られたものは“養殖物”と呼ばれている。コアなファンになると天然物を求めて「天然物行脚」をするというから驚きである。一方の「今川焼き」はふかふか、「人形焼」はしっとりとした食感が特徴といえる。それぞれに個性がありつつ、ワンハンドでぱくぱく食べられる気軽さも「たいやき・今川焼き・人形焼」の大きな魅力だろう。
ネット上では「たい焼き食べたい」「たい焼きは最近色んな味があるから本来和菓子ってこと忘れてた」など、バリエーション豊かなたい焼きのポテンシャルに言及する声も。一方で「1位が、たいやき、今川焼き、人形焼きの連合軍ってのは、そもそも、おかしんいんとちゃうか?2位以下のお菓子から、そんなクレームが聞こえるような気がする」と、その範囲の広さに疑問を呈するユーザーも見られた。
最近ではコンビニスイーツの台頭により、本格的なおいしさの和菓子を気軽に買えるようになった。ぜひ色々食べ比べて、“2022年・お気に入りの和菓子”を見つけてみてはいかがだろうか。
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※サムネイル画像は(「写真AC」より引用)