お手頃価格で自分の好きなネタを食べられる回転寿司。いわゆる“回らない寿司店”とは違い、家族でも一人でも気軽に行くことができ、自分のお腹や財布と相談しながら食べられるのが強みだろう。しかし他の人が回転寿司店でどれくらい食べて、いくらお金を使っているか気になる人もいるのではないだろうか。今回はそれらを調査したアンケートをご紹介する。
回転寿司で食べる皿数アンケート 第1位は米どころのあのエリア!?
マルハニチロ株式会社は「回転寿司に関する消費者実態調査2022」を発表。同調査は2022年2月8日~2月10日の3日間で、全国の15歳~59歳で、月に1回以上回転寿司を利用する男女3,000名の有効回答サンプルを集計したもの。
「回転寿司店で寿司を何皿程度食べることが多いか」という質問で最も多かったのが「東北」で平均10.9皿。2位は10.0皿で「北陸」という結果となった。東北も北陸も有名な米どころであることが特徴。東北には宮城県で開発された「ひとめぼれ」や秋田県発祥の「あきたこまち」などのブランド米が人気だ。北陸も雪解け水を活用した米作りが盛んで、福井県で誕生したコシヒカリをベースとしたブランド米が多い。また東北も北陸も海に面しているため、魚介も米も美味しい環境にあるので寿司をたくさん食べたくなるのは納得だ。
一方で全国トップクラスの米どころである新潟県を擁する甲信越や、近年「ゆめぴりか」「ななつぼし」など話題のブランド米を送り出している北海道は、食べる皿数が全国的に見ると少ない。甲信越は長野県と山梨県が海に面していないので寿司の消費が少なめであることは納得できる。しかし米も魚介も有名な北海道の順位が低いのは気になるところだ。
回転寿司店での支払金額、2位は北陸、しかし1位は意外にも!?
「回転寿司店を利用した際、1人あたりいくらくらい払うことが多いか」という質問では、1位が1,813円で「北海道」、2位が1,729円で「北陸」という結果に。北陸は食べる皿数の順位も2位であるため順当だといえるだろう。しかし北海道は食べる皿数の順位が低いものの、1人あたりの払う金額は全国トップであった。つまり北海道民はリーズナブルなネタよりも比較的単価の高い寿司を食べることが多い傾向にあるようだ。たしかに北海道はウニやホタテ、カニなど高級な魚介が名産で、それらの食材を取り扱う回転寿司店も多いことから、高額なネタを食べる機会が多いのかもしれない。
ちなみにこの質問でも全国で最も低いのは「甲信越」で平均1,398円。北海道とは食べる皿数は大差ないにもかかわらず、1人当たりの支払金額は400円以上の差があることが判明。地域による食文化や好みの違いが如実に表れる結果となった。
寿司の主な要素である「米」と「魚介」を主軸に県別で見ると、予想以上に地域や環境による違いが数値に表れていた。しかし最近では地域にかかわらず100円でも美味しいネタは多く、本格的な高級寿司を食べられる回転寿司店も少なくない。たまには回転寿司で好きなものを好きなだけ食べて、心身ともに満たされてみてはいかがだろうか。
出典元:~マルハニチロ「回転寿司に関する消費者実態調査2022」~(PDF)【マルハニチロ株式会社 】