ビールでも発泡酒でもない「新ジャンル(第3のビール)」。原料などの違いからビールや発泡酒よりも酒税が低いために、低価格で楽しむことができビール好きの多くの人に飲まれている。ビール党だという人も普段は第3のビールを愛飲している、なんて人も多いのではないだろうか。そこで、今回ここでは各メーカーが発売している数々の第3位のビールのなかでも、人気の銘柄のランキングを紹介する。
全国の女性に最も飲まれているのは「金麦」だった!
子育て世代への情報誌「あんふぁん」「ぎゅって」を発行する株式会社こどもりびんぐは、2022年1月から2月にかけて全国の女性447人を対象に「新ジャンル(第3のビール)について」の調査を実施、その結果をランキング形式で公開した。ここでは利用率、リピート率、総合満足度の3分野でのランキングをそれぞれ紹介していく。
まずはよく飲まれている銘柄が分かる、利用率ランキングのトップ3から。第3位はアサヒビールが“プレミアムビールを超えるうまさ”をめざし開発、2020年に発売を開始した「アサヒビール/アサヒ ザ・リッチ」。第2位は2018年の発売開始以来、驚異的な売り上げを記録し続けている「キリンビール/本麒麟」。第1位は2007年に発売され長く愛されている「サントリー/金麦」が選ばれた。
次は、リピート率が高い銘柄トップ3。第3位は2005年に発売され大ヒット、長らく第3のビール業界で販売数量トップを独走していた「キリンビール/キリンのどごし<生>」。第2位はそののどごし<生>の販売数トップ独走を阻止し、2019年に追い抜いた「サントリー/金麦」、第1位は2008年に発売開始したロングセラー商品の「アサヒビール/クリアアサヒ」だった。
どの銘柄もよくCMなどで目にする人気の商品だが、では最も満足度が高い第3のビールはなんだろうか。最後に総合満足度が高い上位3銘柄のランキングを紹介する。
第3位は「アサヒビール/アサヒ ザ・リッチ」、第2位は「キリンビール/キリンのどごし<生>」、そして第1位は「キリンビール/本麒麟」という結果だった。
ビール、発泡酒に続く新ジャンルとして第3のビールが誕生したのは2003年のこと。のどごし<生>や金麦などロングセラー商品はメーカーが改良を重ねよりおいしく進化していることもあり、今もよく飲まれているようだ。だが、満足度のランキングを見ると、比較的最近発売された本麒麟やアサヒ ザ・リッチが上位に食い込み、高い人気を誇っていることも見てとれる。特に本麒麟は発売後すぐに売り上げを大きく伸ばし、第3のビール業界全体を活性化、人気を牽引したとも言われている。
以上、女性が選ぶ第3のビールの利用率、リピート率、総合満足度の3分野別のランキングを紹介した。それぞれの1位はサントリー、キリン、アサヒがランキングを分け合う形となった。このジャンルでは人気が拮抗していて、今のところ大本命の銘柄があるわけではないようだ。
2020年には第3のビールの税率が上がり、ビールの税率が下がったことが話題となったが、それでも安くておいしい第3のビールの人気は衰えてはいない。2026年にはビール、発泡酒、新ジャンルの税率がすべて一本化される。ビール好きとしてはその2026年に向けた各メーカーの動向も今後は気になるところだ。
出典元:ビールと飲み分けも!女性が選ぶ「新ジャンル(第3のビール)」ランキング【あんふぁんWeb】
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