今やさまざまなカテゴリやブランドが登場しているビール類。ほんの少し前まではビールといえばビールしかなかったのに、今は発泡酒、新ジャンルと呼ばれるビール系飲料が豊富にある。さらにその味わいもどんどん進化していて、新ジャンルもビールと遜色ないほどだ。これだけの種類があると選ぶ時もなかなか大変。「やっぱりいつものにするか…」と妥協している人も多いのではないだろうか。
そんな人にぜひ紹介したいのが、「1歳刻み!7,000万人の購買商品ランキング」調査結果。「1歳刻みでそんなに結果に差が出るのだろうか…」と半ば懐疑的だったが、なかなかおもしろい結果が出ているのでお伝えしよう。
総合1位はアサヒスーパードライ!なんと全年齢で1位を獲得
「1歳刻み!7,000万人の購買商品ランキング」の調査は、CCCマーケティング株式会社が7,000万人を超えるT会員の購買データをもとに実施。20歳~69歳の男女が2021年の1年間で購入したビール類の中から、ランキング形式で紹介している。
まずは総合ランキングから見ていこう。5位は「麒麟麦酒 本麒麟」、4位は「麒麟麦酒 のどごし」、3位は「アサヒビール スタイルフリー」、2位は「サントリー 金麦」、1位は「アサヒビール スーパードライ」という結果となっている。
上位5位のうち、3つが新ジャンル。かろうじて1位はスーパードライが堅守しているものの、アサヒと肩を並べるといっても過言ではないキリンは「一番搾り」が7位と、レギュラービールが新ジャンルに追い抜かれてしまったという結果だ。これはキリンの新ジャンルの商品開発努力がすごかったのか、レギュラービールを選ぶ時にスーパードライと比べられてしまっているのか…。それにしてもスーパードライは、全年齢で1位を獲得している。その支持率は圧倒的だといえる。
さらに注目したいのは、総合9位「サッポロビール 黒ラベル」と21位の「アサヒビール アサヒ生ビール」だ。
サッポロ黒ラベルは総合では9位という結果となっているが、22歳~25歳では2位にランクインしている。大人エレベーターシリーズのTVCMは「大人ってなんだ?」というテーマの映像で、今までのビールCMとはずいぶん異なり、印象に残っている人も多いだろう。
また、アサヒ生ビール、通称マルエフも総合21位ながら20代では15位前後をキープしているが、こちらも味ではなく開発秘話を伝え、アサヒをよみがえらせた伝説のビールとして訴求していた。どちらも商品の裏側の「ストーリー」を全面に押し出し、ブランディングに成功。ブランドイメージで商品を購入している若者が多いといえそうだ。
おいしいのは当たり前、便利なのも当たり前、という時代を生きる20代。これからはストーリーがなければ若者は動かないといえるだろう。
出典元:23歳の1位は「スーパードライ」2位は「黒ラベル」!ビール類の1歳刻みランキング!【CCCマーケティング株式会社】
※サムネイル画像(Image:Takashi Images / Shutterstock.com)