今回ご紹介する調査で、「チェーンの寿司は食べない」と答えたのはわずか6.5%となり、国民の9割以上が「行く」ことが判明した回転寿司。文字通り、大多数の日本人が食べている庶民の味方だ。お手軽価格で好きなものを食べられて、さらに子どもから大人まで、みんなが楽しめるエンターテインメント性もあり、今や日本の文化だ。
今回はそんな「好きな回転寿司チェーン」ランキングを紹介する。
地域別ランキングで見ても強かった「くら寿司」は北海道以外ですべて2位以内
4月19日、LINEリサーチが運営する調査メディア「リサーチノート」は2月下旬に15歳~64歳の男女5,254人に対し、「一番好きな回転寿司チェーン店」について調査した結果を公表した。北海道、東北、関東、中部、近畿、中国、四国、九州・沖縄の8つのエリア別順位も発表しているのが興味深い。
全国3位はすべてのエリア別ランキングでベスト5に入った「はま寿司」、2位は近畿エリアで1位となった「くら寿司/無添くら寿司(以下、くら寿司)」、だった。
くら寿司が好きな理由は、3位の「子ども連れで利用しやすいから」(23.4%)、4位の「店内のサービスや仕掛け/仕組みが面白いから」(23.3%)の割合が他のチェーン店と比べて高い。
これは「ビッくらぽん!」や、2021年12月にオープンした“世界一映える寿司屋”として話題の「くら寿司 原宿店」などの、エンターテインメント要素の高い演出がウケていることが影響していると考えられそうだ。
一方「はま寿司」は「値段が安いから」が49.5%とダントツ。平日は99円(税込)で提供され、多くが1皿110円(税込)からである他のチェーン店よりもお得感が強い。さらに最低価格で提供されるメニューも多いので会計が安く済み、ファミリー層からも人気が高い。
このように、みんなが知っている全国チェーンがひしめくランキングだが、こうなってくると北海道エリアで1位に輝いた「回転寿し トリトン」が気になって仕方がない。独自チェーンの回転寿司が多いなか、1位を獲得するというのは、かなりの実力の持ち主なのか、北海道を訪れた際にはぜひ行きたいお店となった。
1位のお店の「好きな理由」が基本的で一番大事なことだった
そして、好きな回転寿司チェーンランキングに戻り、見事全国1位に輝いたのは27.1%の支持を集めた「スシロー」。エリア別に見ても、北海道・近畿以外では1位になっている。
また、スシローを好きな理由では、1位が「ネタがおいしいから」の45.8%、2位の「値段が安いから」が44.5%と、2つが拮抗していた。「うまいすしを、腹一杯。」という企業理念にもあるように、美味しさへのこだわりがきちんと利用客にも伝わっているようだ。
とくに、スシローのハマチとマグロは何度もテレビで紹介されている自慢の品で、110円(税込)とは思えない美味しさを筆者の舌でも体験している。
また「フェアやイベントが多いから」という理由もほかのチェーン店と比べて比較的高い。「まぐろ祭り」「コラボ祭り」など、1年を通してほぼ何かのイベントを開催しており、常連客を飽きさせない工夫が選ばれたのだろう。
みなさんのお気に入りのお店はランキングに入っていただろうか。
チェーン店のランキングは地域の出店数にも左右されるが、1位のスシロー、2位のくら寿司はそれぞれ「少し遠くても行きたい」という理由があるように感じた。このランキングを見て、いつもの行きつけのチェーン店とは違うお店に足を運んでみるのもいかがだろうか。
出典元:一番好きな回転寿司チェーン店は?【LINEリサーチ】
※サムネイル画像(Image:Yangxiong / Shutterstock.com)