ゴールデンウイーク中はさぞかし忙しかったであろう、回転すしチェーンの「スシロー」は5月10日と11日、全店舗で一斉休業を行うという。この対応に対するネット上の意見とは……? そして、10月はスシロー始まって以来の値上げが実施されることも発表された。「100円寿司」の代表格だったスシロー、新価格はどうなる!?
スシローが2日間全店舗休業
スシローの公式やツイッターで発表された「全店舗休業のお知らせ」。「お客様には、たいへんご不便をお掛けしますが、何卒ご了承くださいますよう、お願い申し上げます」というコメントとともにお知らせされた。
スシローファンとしては、いつでも行けることが当たり前になってしまっているので残念な気持ちも無くはないのだが、ネット上では「5月10日、11日が休みと知って、さらにクーポンも5月8日までだったので本日の予約を取りました」と休業前に駆け込んだという人や、「従業員の皆様、2日間かもしれないですが、ゆっくりと休んでたくさん遊んでください」「GWは大変だったと思います。 2日間ゆっくりしてください」と、ゴールデンウイークという繁忙期を乗り切った従業員たちをねぎらう声、さらには「こういう会社がすき。 みんな休める。 交代とかじゃなくて、全国の店舗一斉ってすばらしい」「従業員さん方への愛を感じてますますスシローが好きになります」などと、企業の体制を称賛する声まで寄せられた。
実は、この全店舗の一斉休業という対応は今回がはじめてではなく、2019年2月、2020年2月、2021年5月と毎年行われ、今回で4年目となる。働き手がいなくてはやっていけない外食産業なので、社員や従業員の声をもとにして、より働きやすい環境づくりの一環としてはじまった施作なのだそう。寿司がお手頃でおいしいだけでなく、従業員への配慮もある企業だなんて、好感度が高い以外のなにものでもない。
10月1日からはスシローも値上げ
そして、スシローにまつわる話題でもう一つ気になるのが、10月1日から実施されるという「値上げ」に関してだ。これまで110円(税込、以下同)だった一番安い皿の価格が、新価格120円と、10円の値上げ。そして、赤皿は現行の165円から新価格180円となり、15円の値上げ。黒皿は現行の330円から新価格360円となり、30円の値上げとなる。
しかし、これは一番安い価格帯の「郊外型店舗」の場合の値上げ幅で、都心部などの店舗ではさらに値上げ幅が大きくなる見通し。各店舗の具体的な価格改定については、9月初旬ごろ公開としている。
スシローが一番安い皿を税抜100円から値上げするのは、1984年の創業以来、38年間の歴史で初のことだという。日本で消費税が導入される以前から“100円寿司”として親しまれ、やがて消費税がかかるようになり、その消費税率が上がり110円となり、今回はいよいよ本体価格が値上げとなってしまう。
ファンとしては残念だが、原材料価格の高騰などにより外食チェーンが軒並み値上げに踏み切っている事情も考えると、むしろよくここまで耐えてきてくれた、と賛辞を贈りたい気持ちにもなってくる。
10・11日の全店休業を経て、営業開始は12日11時からだという。なお、12日からは創業祭第一弾が開催されるというので、また客がスシローに殺到しそうだ。まずは、従業員の方々はこの2日間よくお休みになってください。
●全店舗休業のお知らせ 5/10(火)・11(水)【スシロー】
●本年10月以降の価格改定について【スシロー】
※サムネイル画像は(Image:「スシロー」公式サイトより引用)