11月1は寿司の日、世界的な記念日として6月18日は「International Sushi Day(国際寿司の日)」としても定められているほど国内外での人気の寿司。そのルーツは、実は東南アジアだというのは意外に知られていないのではないだろうか。老若男女問わず世界中で愛される寿司だが、日本で1番人気のネタは「まぐろ」だそうだ。
寿司のルーツは東南アジア! 魚を長期保存するために米を発酵させていたのが始まり
11月1日は「すしの日」だそうだ。寿司は今や世界中で人気の食べ物であり、日本でもいわずもがな確固たる地位を獲得している。そのような寿司のルーツは東南アジアの「なれずし」だと言われる。当時、山岳地帯に住んでいた民族が手に入りにくかった魚を長期保存するため、米などの穀類を炊いたものと魚を一緒に漬け込んで、米の発酵によって魚を保存していたのがはじまりのようだ。
よって、この「なれずし」は米粒が発酵してどろどろになった状態なので、現代の寿司とはかなりかけ離れている。この「なれずし」が奈良時代に日本に伝わり、朝廷に献上されていた記録が残っている。その後、江戸時代には発酵させる必要のない「早寿司」が生まれて今の寿司に近づき、江戸の後期に入ると当時流行していた屋台で、握ったらすぐに食べられる「握り寿司」が生まれた。
これが寿司のルーツだが、東南アジアより伝わったとは知らない人が多いのではないだろうか。
寿司は回転寿司店か自宅で食べる人が9割近い!
株式会社ナビット(データ活用なう)が、主婦を中心に20代から80代の男女1000人に「寿司」についてアンケートを行ったところ、「寿司は好きですか」との問いには、実に92.6%と圧倒的多数の人が「好き」と答えた。
「一番好きなネタは」との質問には、「まぐろ(大トロ)」が17.7%、「サーモン・鮭」が16.7%、「まぐろ(中トロ)」が10.7%と、トップ3にまぐろが2つ入り、日本人のまぐろ好きがうかがえる。
「普段おすしはどこで食べるか」との問いでは、「回転寿司屋」が50.7%、「自宅」が40.8%、「高級寿司店」が5.0%という結果だった。今はスーパーに売っているお寿司も美味しいものが多く、安価に簡単に手に入ることもあって自宅で食べるといった人も多いのだろう。
「お寿司が好きな1番の理由は次のうちどれか」との質問では、「味が好きだから」が58.3%、「触感が好きだから」が14.4%、「食べやすいから」が10.3%という結果だった。
反対に、「お寿司が嫌いな1番の理由は次のうちどれか」との質問では、「食感が嫌いだから」が6.2%で、「生臭いのが嫌いだから」が5.3%、「価格が高いから」が4.1%という順だった。
1970年代後半ごろから、アメリカで健康的な食生活がブームになり、日本食がヘルシーだと寿司人気が急速に広まった。今では世界中で寿司は人気で、ヨーロッパ、中でもフランスは寿司大国だ。ただ少し注意したいのは、酢飯の味付けには砂糖を使っており、糖質には気を配る必要があるということだ。