「もはや牛丼よりもカレーを食べる人が多い」。
そう噂されるくらいカレークオリティが高い松屋のカレー。そんな松屋が、定番のカレーメニューを「オリジナルカレー」から「創業カレー」へと変更した。オリジナルカレーもスパイスが効いて非常に美味しかったのだが、創業カレーがそれを上回るクオリティを叩き出してきたので、レポしていく。
【結論】創業カレーへの変更は大正解。値上がりも納得の味
2019年12月3日、新たに定番メニューとなった創業カレー。
以前定番メニューだったオリジナルカレーと比較してみると、
・創業カレー(並)490円
・オリジナルカレー(並)390円
という風に、100円値上がりしている。「えっ、増税ブームに乗っかるにしてもやりすぎでは?」と思うかもしれない。ところがどっこい、食べてみるとこの100円の値上がりも納得なのだ。
ちなみに牛肉やハンバーグをトッピングした「ビーフカレギュウ」や「ハンバーグカレー」もラインナップしている。ただ、今回はカレーそのものの良さを味わうため、あえてトッピングはせず「創業カレー(大盛り+生野菜セット)690円」を注文。
店内のポスターにも心なしか力が入っているように見える。そうこうしていると、ものの2分でカレーが到着。
それでは、早速レポをしていこう。
ポスターに「バラ肉をとろとろになるまで煮込みました」とあるように、とろとろに煮込まれ崩れたバラ肉がルーと溶け合う完璧なビジュアル。見た目だけで「うまい」と確信させてくれる。
中にはこんなにゴロッとした豚肉も。
肝心の味は、オリジナルカレーよりもスパイスの辛味や塩味は控えめ。
そのため、パンチの強さはオリジナルカレーに軍配が上がる。しかし、豚の旨味がしっかり溶け出したルーはもはや牛丼屋のクオリティではないほど高く、半端ない多幸感に包まれる。また、一見脂っこく見えるが、意外なほど胃もたれはせず、自然とスプーンが進んでいく。
正直、オリジナルカレーはパンチこそきいていたものの、具はほぼ入っておらず、トッピングがないとどこか寂しい印象だった。その点、創業カレーはトッピングがなくても「肉を食っている感」強いため、満足感はオリジナルカレーよりも上だ。
これほどの満足感を与えてくれるのであれば、100円の値上がりも納得できる。
気がついた頃には、空の器が鎮座していた。
これまで松屋のカレーを敬遠していた人にこそ食べてほしい。
創業カレーはオリジナルカレーも食べ応えがあり、万人向けの味付けになっている。
以前販売されていたオリジナルカレーを食べて、「松屋のカレーは本格的すぎる」「辛すぎて食べられない」と松屋を敬遠していた人にこそ、ぜひ食べてほしい一品だ。
個人的には、今回のリニューアルで、吉野家やすき家と比べ、松屋が頭2つほど抜け出した印象だ。「牛丼チェーンカレー覇権争い(?)」は、しばらくの間松屋一強が続きそうである。