糖質オフ麺、プチシャリなど、時代のニーズをいち早く察知することに長けている「くら寿司」。業界最大手のスシローとはまた違った戦略で毎年売上を伸ばしているくら寿司だが、寿司ではなくサイドメニューのクオリティはどうなのだろうか? これまでスシローやかっぱ寿司のラーメンをレビューしてきた著者が、今回はくら寿司のラーメンのレビューしてみた。
回転寿司チェーンのラーメンとしては及第点のクオリティ。しかし、やはり○○が気になる……
今回レビューするのは、もっともスタンダードな「醤油らーめん」。カロリーは250kcalとラーメンにしてはヘルシーだが、価格は429円(税込)とお高め。
なお、注文時には「通常麺」か「糖質オフ麺」が選べる。今回は通常麺を選択。
■価格:429円(税込)
■カロリー:250kcal
そうこうしているうちに、レーンの乗せられラーメンが到着した。
他のチェーン店には無い「とめ具」。こうしたちょっとした心配りがくら寿司のよさだ。早速蓋を外してみる。
うむ。ビジュアルはうまそうだ。
チャーシューも安っぽくは無さそうだし、魚介のきいた香りもいい。それでは、まずスープから。
うまい。塩分は抑え目、しっかりダシで飲ませるタイプの味。さすが7種の魚介を使っているだけのことはある。ジャンクな感じは一切なく、グビグビいけてしまう。
お次は麺。
ツルツルシコシコ。こちらもうまい。もちろん、有名なラーメン店に比べると風味や食感は劣るものの、回転寿司チェーンのラーメンと考えれば及第点だろう。
そして、個人的にはこのチャーシューがよかった。肉厚かつジューシーで噛み応えもそこそこ。「寿司屋のラーメンの具材は魚介がいい」と思っていた僕だが、「このチャーシューであれば納得」であった。
味玉は茹で加減がベスト。こちらも美味しくいただいた。
気がつけば完食。なお、味変用に用意されていたコショウを途中で投入してみたものの、逆に魚介の風味が消されてしまったため、入れないことをオススメする。
スシローのラーメンもうまかったが、くら寿司のラーメンもまた違った方向性でうまかった。
ただ、唯一引っかかるのが429円(税込)という価格。約100円の皿であれば4枚も食べられる計算。果たしてこのラーメンにそこまでの価値があるのか……?そう思ってしまうと、正直寿司を4皿食べた方がコスパも満足度も高い気がしてならない。
あと100円安ければスシローと対等に戦えるはず
個人的には、あと100円安ければスシローの醤油らーめんといい勝負ができるのではないかと考える。貧乏性の僕としては、さすがにこのラーメンに400円以上もかけられない……。糖質制限メニュー、ネギ抜きのオプションなど、顧客のさまざまな要望を汲み取ってくれるくら寿司。難しいとは思うが、あともう少し価格を頑張って欲しい気持ちを胸に店を後にした。