24時間いつでも僕たちの胃袋と心を癒してくれる『名代 富士そば』。富士そばといえば、もちろん蕎麦がメインのお店。しかし、今回はあえて「ラーメンを食べる」という選択肢をみなさんに提示したい。普通のラーメン屋のラーメンとはちょっと変わった、蕎麦屋らしい富士そばの煮干しラーメンについてレビューしていく。
『名代 富士そば』の煮干しラーメンは「マイルド煮干し」
ということで、早速に富士そばに。到着。
なお、煮干しラーメンは販売店舗が限られているので事前確認をお忘れなく。
価格は460円。富士そばの中ではいたって普通の価格帯であるが、ラーメンとしは破格。
今回はトッピングをせず、煮干しラーメンの地力をたしかめにいく。
食券を提出して待っていると、ものの数分で着丼。
煮干しラーメンという名前から、煮干し感強めのグレーもしくは醤油っぽい色を想像していたのだが、ビジュアルは完全に味噌ラーメンである。
それでは実食。
スープは一口飲んだ瞬間煮干しの風味がグッとくるものの、エグ味や苦味はなく、とてもマイルドな口当たり。それでいてコクもある。例えていうなら煮干し豚骨?だろうか。
蕎麦のダシよりもコクと煮干しがありつつ、さらにまったりとしたコクもある。グビグビいけるマイルド煮干し。今までに食べたことのない味でとても新鮮だった。
お次は麺。
これといって特筆すべき点はない、ごくごく普通の中太やや縮れ麺。
だが、これがいい。飲み会の締めにちょうどいい塩梅だ。狙っているのかどうかはわからないが、程よい長さですすりやすいのもポイント高し。
どこか懐かしい薄めのチャーシュー。固めのゆで卵。富士そばらしいわかめ。大振りのメンマ。薄切りのナルトなど、具材のクオリティも高すぎず低すぎず、ちょうどいい感じ。スープ、麺、具材、すべてが絶妙なバランスでまとまっている。
「ああ、そうそう。これこれ」
そう言いたくなるような味である。
なお、途中にコショウで味変してみたものの、煮干しの風味が死んでしまったため、やめておいた方がいいだろう。
そうこうしているうちに完食。
最後の一滴まで美味しくいただいた。
『名代 富士そば』の煮干しラーメン、これは大いに「アリ」である
灯台下暗し。
煮干しラーメンは、「富士そばといえば蕎麦だろ」という筆者の固定概念をいい意味で壊してくれた。
めちゃくちゃうまい! 癖になる中毒性!! という味ではないが、何回かに一回は気付いたら注文している。そんな味だ。値段も460円と他のラーメン屋と比べると破格。24時間営業しているところもいい。
次の飲み会では、「富士そばのラーメンで締め」をぜひ試してほしい。