「食べログ」全国1位のラーメン屋で痛感した口コミサイトの限界

飲食店検索サイトの中では王者の風格さえ漂う口コミサイト「食べログ」。筆者自身、初めて行く場所でお店選びをするときは参考にさせてもらっている。ただ、食べログはあくまで一般人による口コミサイトだ。今回は、そんな食べログのラーメンジャンルで日本一の評価を誇るお店に行って痛感した、口コミサイトの限界について聞いて欲しい。

日本一の名は伊達ではなかった!たしかに美味い、だが……

今回お邪魔したのは東京・仙川にある「中華そば しば田」さん。

 

なお、訪問当時(2019/12/19)は日本一であったが、現在(2020/1/24)は全国3位となっている。それでもラーメンジャンルで食べログ点数「4.0以上」のお店は全国で4店舗しかない。いかにその評価が高いかわかるだろう。

そこまで大きくない駅、しかも駅からそれなりに離れている、さらに平日の昼すぎにもかかわらずお店の前には待ち列ができるほどだ。

今回はお店の看板メニューである「中華そば」に特製トッピングと、口コミで人気の高かった炊き込みご飯を注文。

 

そうこうしていると、ラーメンが運ばれてきた。

素晴らしいビジュアル。もはやこの時点で「美味い」と確信。

まずはスープから。
たっぷりの油膜で覆われたスープは、鶏の出汁をバシッときかせているものの、くどくはなく、驚くほどグビグビ飲める。醤油の塩味も程よく好印象。

おそらく全粒粉が練り込まれた細ストレート麺。ツルパツの食感で喉ごし良好。スープとの相性も申し分ない。

2種類のチャーシューはどちらも丁寧に作られており、しっかり肉感がありつつ臭みは皆無。特製トッピングは大正解だった模様。

そして炊き込みご飯。具材はやや寂しいものの、「これぞラーメン屋の炊き込みご飯」といった味で大満足であった。

 

総評すると、食べログラーメンランキング日本一(当時)のラーメンはたしかに美味しかった。スープ、麺、チャーシュー、ご飯、すべてが高い水準でまとまっており、誰が食べても美味しいラーメンであるのは間違い無いだろう。

 

しかし……。

 

「これが日本で一番美味しいラーメンです」と言われれば、それにはちょっと違和感を覚えてしまう。

 

筆者としては、千葉・柏の「王道家」や神奈川・横浜の「吉村家」、東京・三鷹の「すず喜/すず鬼」の方が断然好みである。

 

「人の好みはそれぞれ」と言ってしまえばそれまでだろう。今回の訪問を通し、やはり口コミサイトはあくまで参考程度に活用するものあり、最終的には自分の舌と満足度で判断するしかない、という当たり前の結論に落ち着いた。

まだ見ぬ絶品店を求めてラーメンオタクの旅は続く

食べログのラーメンジャンルで3.5以上の点数であればほぼハズレを引くことは無いだろう。しかし、それは「自分にとって最高の1杯かどうか」はまた別の話だ。

 

また、口コミサイトの特性上、どうしても田舎のラーメン店は口コミ自体が少なく評価がされにくい傾向にある。

 

これからも、まだ見ぬ絶品ラーメン店を探す筆者の旅は続いていくだろう。

文=ミヤモトマサシ/フリーライター

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