ラーメン業界において、その地位を確固たるものとした感のある「つけ麺」。大勝軒が発祥とされるつけ麺はいまや全国各地に広まり、最近では「つけ麺専門」を掲げる店も少なくない。そんなつけ麺の良さを、みなさんは本当に100%引き出せているだろうか? この記事では、年間300杯はラーメンを食べている筆者が、自分なりの「つけ麺を100%堪能するマニュアル」をお伝えしていく。
これが「つけ麺完全堪能マニュアル」だ!
今回お邪魔したのは、新宿エリアで圧倒的知名度と人気を誇る「風雲児」さん。この日も1時間近く並んだ気がする。
本筋から少し逸れるが、外国人観光客と思われる人たちがお客の半数ほどを占めており、インバウンド需要の凄さを目の当たりにした。
さて、そんなこんなでお店の看板メニューである「得製つけめん(1,100円)」を注文。戦いに備えるとしよう。
着丼。それでは、ここからつけ麺堪能マニュアルを解説していく。
(1)まずは麺だけで食べる
つけ麺はラーメンと違い、最初の段階では麺とつけ汁が別々になっている。そこで必ずやって欲しいのが「まずは麺だけを食べる」ということだ。つけ麺だからこそできる、麺本来の良さをダイレクトで味わう方法だ。
(2)麺と塩やレモンだけで味わう
今回は塩やレモンがなかったためできないが、それらが付いていた場合は「塩+麺」や「レモン・麺」だけで食べて欲しい。本当にいい麺は、塩だけでも相当うまいはずだ。
(3)つけ汁だけを少しすする
つけ麺のスープは普通のラーメンと比べ濃いめに作られているため、少しだけすすってみよう。ここでは「スープの本来の良さ」を堪能して欲しい。
(4)つけ汁につけた麺を食べる
ここでようやくつけ麺本来の食べ方をする。個人的には最初からこれをやってしまうと麺とつけ汁それぞれで食べたときの良さがわかりにくくなるため、ぜひこの順番で食べて欲しい。
(5)味変をする
麺をある程度食べたら、卓上にある調味料で味変をしてみるのもいいだろう。店内のPOPに「食べ方のお手本」が記載されてることも多いため、それらを参考にしてもOK。
(6)スープ割りを「濃いめ」で作る
つけ麺がメニューにある店は必ずといっていいほどつけ汁のスープ割りに対応している。ただ、スープを入れすぎるとものすごく味が薄くなるため、スープ割をするときは「つけ汁2:スープ1」くらいの濃いめで作るのがおすすめだ。
店員さんにスープ割りをお願いするときは「濃いめで」と言ってみよう。
ちなみに風雲児はセルフ方式であった。
完食。美味しゅうございました。
つけ麺の良さを広めていきたい
今まで普通につけ麺を食べていた人は、このマニュアルを活用することによってつけ麺のよさを再確認できるだろう。
特に「麺をそのまま食べる」「麺を塩のみで食べる」は、普通のラーメンではできないつけ麺だけに許された特権だ。
それでは、良いつけ麺ライフを。