はま寿司の「鴨そば」はまるでカップ麺のそばを食べているようだ 麺さえ改善してくれれば

最近、富士そば、ゆで太郎、嵯峨谷などのそばチェーンに行く機会が多く、そばにハマっている。そんなそばレーダーが敏感な筆者は、回転寿司チェーンの中で唯一はま寿司だけがそばを置いていることを知った。回転寿司とはいえ、近年はサイドメニューのクオリティ向上も著しい。本業であるそばチェーンとはどれくらいの差があるのか? 実際にはま寿司のそばを食べてその実力を測ってみた。

具材はいい。ただし、麺。これはボソボソで歯応えゼロ

はま寿司にあるうどん・そば系のメニューは以下の通り。

「そばといえば鴨でしょ」ということで、今回は鴨そばを注文。

到着。

 

ビジュアル的には美しい。あと、写真では伝わりにくいがかなり小さい。ちょっと大振りのお茶碗くらいの大きさだ。

 

本筋とは全然関係ないが、はま寿司って蓋なしで店員さんが直接運んでくるのがデフォなのかな?ちょっとビックリしてしまった。

まずはスープを一口。

 

かなり甘めの味付け。個人的には少し苦手だが、まあ許容範囲だろう。

次に鴨。

 

これがよかった。しっかり味染みした鴨が3枚。思ったよりパサつきもなく、回転寿司チェーンのサイドメニューということを考えれば及第点だろう。やっぱりそばには鴨。その考えをより強固なものにした。

そして麺。

 

これがダメだった。ボソボソで歯応えもゼロ。まるでカップ麺のそばを食べているようだった。鴨がよかっただけにかなり残念。はま寿司さん、どうか頑張ってください!

あと、個人的にいいなと思ったのがこちらの柚子。かなり甘めの汁ではあったものの、この柚子がいいアクセントとなっており、断念するギリギリのラインを保っていた。これがあるとないとでは、かなり印象が変わると思う。グッジョブです!

というわけで完食。

 

税抜260円でこのクオリティなら大いに「アリ」だろう。鴨も美味しく、柚子もいい脇役としてその力を発揮している。

 

ただし、麺。テメーはダメだ。なぜあのクオリティで出そうと思ったのか。正直言って他の具材の足を引っ張っているだけでなく、はま寿司のサイドメニュー全体の印象を悪くしていると思うのだが……。うどんの麺は普通だっただけに、その分ショックは大きかった。

【結論】はま寿司のそばは麺を改善すればまだまだ伸びそう

麺のことをディスり続けてしまった。ただ、これは裏を返すと麺さえ改善すればまだまだ伸びる、ということである。

 

そばチェーンのクオリティにはまだまだ遠かったはま寿司のそば。この記事が、はま寿司のそば開発担当の方に届くことを願ってやまない。

文=ミヤモトマサシ/フード・フリーライター

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