「駅近にしか店舗を出さない」「商売は立地だ」みたいなことを創業者がテレビで言っていた、富士そば。そのときは「たしかに富士そばって駅近にしかないな」と思ったものである。そんな都内の駅近を中心に展開する富士そばには、筆者も日頃からお世話になっている。しかし、富士そばを「意識して味わう」ということはしたことがない。そこで今回は、普段から行き慣れている富士そばの中でも一番そば本来の味がわかる「もりそば」をレビューしていく。
みんなが思い浮かべる「そば」が富士そばの「もりそば」
富士そばのいいところは、24時間営業。いつでもどこでも、食べたいときにそばが食べられる。しかも、それでいて年末年始は長期連休にするなど従業員への福利厚生もしっかりしている印象。
この日(この店舗だけ?)は「大盛り無料」だった。しかし、ダイエット中の筆者は心を鬼にして「並」で注文。カウンターに券を預け、半券を持ち大人しくまつ。
本筋とは全然関係ないが、店内のBGMが社長の好きな演歌というのも、個人的には好き。
来ました。これが富士そばのもりそば。
麺は少し細め。早速いだたこう。
まずは麺のみ。
そばの香りはほんのり。あまり強くはない。コシはそれなりで、ツルツルとした食感で喉越しもよきよき。
つゆは甘め。本つゆの味。これについては特筆すべきことはない気がする。
筆者の場合、薬味のネギとわさびは最初に全部投入し、一気に溶かして食べる。
そして、つゆにつけておそばをいただく。やはり、そばだけでも、つゆだけでもダメだ。そばはこの2つを合わせてこそ、はじめてその真価を発揮する。改めてその相性の良さを思い知らされた。
おそらく、2分程度で完食してしまった。ごちそうさま。
富士そばのもりそばを食べて思ったのは、良くも悪くも「これがそばのスタンダードだな」ということ。世の中には十割そばとか田舎そばとかいろいろな種類のそばがあるものの、ほとんどの人がそばと聞けば、このそばを思い浮かべる、そんなそば。
ハッキリ言ってあまり特徴はないが、いい意味で捉えると癖もなく、老略男女に愛される味だ。
【結論】富士そばさん、これからもお世話になります
富士そばのもりそばは、そば好きの人もそうでない人も、誰でも食べやすいそばのスタンダードであった。そして1杯310円というお財布にも優しいお値段。これからも、筆者は富士そばさんにお世話になっていくのだろう。これからもよろしくお願いいたします。