最近、ラーメン沼だけでなく蕎麦沼にも足を突っ込みがちな筆者。そんな筆者が声を大にしてオススメしたいのが、富士そばの「肉骨茶(パクテー)そば」だ。スタンダードで食べやすい味のイメージがある富士そばだは、この肉骨茶そばは一味も二味も違う。この記事では、その魅力をしっかりお伝えしていきたい。
想像の3倍以上にきいたニンニクとコショウが脳天を直撃する
公式HPによると、肉骨茶そばとは元々マレーシアで生まれ、今やマレーシアだけでなくシンガーポールでも地元に根づく郷土料理らしい。マレーシア風とシンガポール風では味が異なるらしく、富士そばはシンガポール風を採用しているとのこと。
よくわからないが、うまければそれでいいので正直この話はどうでもいい。
さて、富士そばに入店し券売機を見ると、そこには「肉骨茶そば(590円)」の文字が。富士そばの中ではやや高めの価格設定である。
ノールックで入金、ボタン押し、食券提出までをすませ席で呼ばれるのを待つ。
店内には肉骨茶そばのPOPが飾られており、富士そばの並々ならぬ「推し」が伝わってくる。
着丼。
まず特筆すべきはその「匂い」だ。画面ではまったく伝われないと思うが、あなたの想像以上している3枚以上のニンニクとコショウの匂いがする。
匂いの元は暴力的にこれでもかと振りかけられたフライドガーリック。これはその日人に会う予定のある人は絶対に口にしてはいけない、一目でそう判断できる。
スープはニンニクとコショウのパンチが乱れ飛んでくるものの、塩辛さは感じない。ラーメンというよりもうどんのスープに近い感覚だ。そのため、完飲は必至である。
豚バラ肉は軽く下味がついてはいるものの、濃くないためパクパク食べられる。たしかにこれなら二日酔いでもいけてしまう。
そばはいつもの富士そばクオリティ。可もなく不可もなく。ただ、ニンニクとコショウのパンチが強すぎてそばの風味は吹き飛んでしまっている。肉骨茶そばにおいて、そばは完全に脇役的なポジションといっていいだろう。
見逃しがちだが、白ネギもパンチを加速させている。繰り返しになるが、これを食べて人に会いにいくのは絶対にやめた方がいい。
完食・完飲。
いつもと違う富士そばがそこにはあった
個人的には富士そば史上No1の美味しさだった。
ニンニクとコショウが強烈に効いているにもかかわらず、塩味は抑え気味でしつこくない塩スープ。ぜひみなさんにもこの一杯を食べてほしい。
また一つ、蕎麦沼に深く入り込んでしまった。