個人的にこの世の料理の頂点に君臨すると思っている「家系ラーメン」。先日、そんな家系ラーメン発祥の店舗である吉村家のカップ麺『明星食品 家系総本山 吉村家 豚骨醤油ラーメン』をコンビニで目にした。これまで吉村家のカップ麺は何度か食べたことはあるが、正直どれもイマイチ。今回も期待していなかったのだが、いい意味で予想を裏切られたのでこうして記事にしておく。
スープの完成度高し!この醤油&豚骨感こそ家系ラーメンだ
こちらが明星から発売されている吉村家のカップ麺。
見た目も本家の「黒い丼×縁に黄色の差し色」を忠実に再現している。家系マニアならこの時点でちょっとテンションが上がってしまう人も多いのではないのだろうか。
カロリーは390kcalと意外に少なめ。ただ、食塩相当量は「8.5g」と他のカップ麺と比べても頭ひとつ抜けている。
中身のなかで特徴的なのは家系ラーメンには欠かせない「のり」がトッピングされていることぐらいだろうか。
お湯を入れて待つこと5分。
完成。ビジュアル的にはかなり寂しい。ただ、この時点で「醤油&豚骨臭」がする。
まず、スープ。結論からいうと、このスープの再現度がかなり高く、このラーメンの主役であった。
ギリリッときいた醤油、それに豚の旨み、鶏油(ちーゆ)のまろやかさが加わり、下手な家系よりも美味しく感じた。正直、舐めていた。
食塩相当量8.5gからわかる通り、しょっぱさはかなりのものだが、いつも家系に行くと「固め濃いめ多め」で頼む自分からすると「これだよこれ!」と少し感動してしまったくらいだ。
麺はもちもち。生麺には劣るものの、カップ麺ということを考慮すれば十分に合格点だろう。スープと麺だけでかなりの満足感がある。
チャーシューについては最初から期待していない。いわゆる、普通のカップ麺のチャーシューであった。
ほうれん草もチャーシューと同じく、決して不味いわけではないが、よくあるカップ麺のトッピングレベル。
そんなトッピングの中で一際目立っていたのが、この海苔。焼いているらしく、海苔の風味やパリッと感があり、とてもよかった 。麺との相性のもよし。
家系カップ麺の中ではピカイチの出来
今回の吉村家カップ麺は、これまで筆者が食べてきた家系カップ麺の中ではピカイチの出来だった。特にスープはこれまでの家系コラボとは一線を画す仕上がり。チェーンではなく、いわゆる直系の家系が好きな人にも満足してもらえるのではないだろうか。
なお、個人的には、スープ、麺、海苔だけでいいので、あと50円値引きして欲しいと思うのであった。