Yahoo!の特別企画として2003年から開催されており、今回第11目を迎える「最強の次世代ラーメン決定戦」。全部で4部門にわかれており各部門優勝したラーメンはカップ麺として商品化される。今回レビューするのは、汁なし部門で優勝した大阪・豚骨まぜそばKOZOU+の『マルちゃん でかまる豚骨塩まぜそば』。この商品が、個人的に汁なしカップラーメン史上堂々の第一を獲得したので、その魅力を余すことなく伝えていく。
これは革命!ここまでうまい汁なしカップ麺は食べたことがない
こちらが、今回紹介する「豚骨塩まぜそば」。名前にはまぜそば、とあるがどちらかというと「塩やきそば」といった方がしっくりくるかもしれない。
商品化された元のお店は大阪府大阪市にある「豚骨まぜそばKOZOU+」。油そばやまぜそば専門店はそれなりに見かけるが、そうしたお店よりもさらにターゲットを絞り込んでいるようだ。筆者は、
「メニュー数が少ないお店はそれだけひとつの味を突き詰めているのでレベルが高い」
と信じているので、これは期待できそうだ。
カロリーは710kcalとかなりお高め。
中身は、麺、かやく、あとのせかやく、液体スープ、といたって普通。
お湯を入れながら液体スープを温める。
時間が経ったらお湯を切り、あとのせかやくを乗せて完成。
具材もなく、見た目はとてもシンプル。ただ、ネギ塩カルビのような食欲をそそる香りが鼻腔をつく。柚子の香りもさっぱりしたアクセントを加えてくれている。これはうまそうだ。早速食べてみると……
めちゃくちゃうまい。
まず麺。わしわし食べる極太麺は麺単体でも美味しく、食べ応え抜群。ラーメン二郎大好きな筆者としては、二郎を彷彿させるようなこの麺にすぐハマってしまった。
そしてタレ。豚骨感は強くなく、塩とネギの風味が前面で押し出ている印象。柚子のおかげなのか、見た目からは想像できないほどあっさりしており、箸を持つ手が止まらない。これが塩豚骨か。恐るべし。
あと、このタマネギが名脇役っぷりを発揮していた。シャキシャキ食感で箸休め的なポジションをしっかり確保。これはすごい。麺、タレ、具材、すべての要素が高い次元の絶妙なバランスを保っており、どれが欠けてもいけない。
塩豚骨まぜそば、というよりも
「柚子のアクセントがきいた極太麺のネギ塩カルビやきそば」
といった感じ。筆者の汁なしカップ麺史上で一番といっていいくらい美味しかった。
これはインスタント麺好きにこそぜひ食べて欲しい
これまで汁なしカップ麺といえばUFOをはじめとしたソース焼きそばが強かった印象がある。しかし今回、塩やきそばカップ麺の大ヒット「俺の塩」を凌ぐクオリティを見せつけた「豚骨塩まぜそば」。次の第12回には別のラーメンが商品化されてしまうため、おそらく期間限定の販売だろう。ぜひ、この機会に手にとってみてほしい。