セブンの豚ラーメンは「ジェネリック二郎」の中ではトップの完成度だった

セブン、ローソン、ファミマ。大手コンビチェーン三社からそれぞれ発売されているチルドタイプのラーメン二郎インスパア商品、通称「ジェネリック二郎」。そんなセブンのジェネリック二郎である豚ラーメンが、近頃リニューアルされた。監修に超有名店「とみ田」がついている点は変わらないものの、一体どれほど進化したのか?その変化をレビューしていく。

コンビニの中では一歩抜きんでた再現度

こちらが、今回レビューするセブンの「豚ラーメン」。赤い「マシ」の文字からして、明らかにラーメン二郎を意識しているのがわかる。

 

カロリーも822kcalと、チルド麺の中ではかなりの高め数値。それでは、早速レンジアップしてみよう。

あたり一面に漂うニンニクと豚、醤油、そしてアブラの匂い。匂いだけで言えば、この時点でかなりの再現度である。

 

それでは、スープからいただくとしよう。

ほぼ二郎。

 

以前から相当レベルの高かったスープが、さらに進化している。豚のこってり感がまし、着実に本家二郎のスープに近づいている印象。スープだけなら負けずとも劣らない、そんなレベルだ。

次にワシワシのゴワゴワで食べ応え満点の太麺。以前のバージョンより少し細くなった気もするが、十分許容範囲。人によっては今回の方が食べやすく感じることもあるだろう。

ニンニクは、本家が生なのに対し、セブンは醤油漬けしている。これがうまかった。

 

味なし野菜を醤油漬けニンニクでかっくらう。最高じゃないか。個人的には本家二郎も醤油漬けをスタンダードにして欲しいと思うほどだった。

野菜はやや食感を残したクタ加減。味がない分、醤油漬けニンニクとの相性は抜群だった。

味染みジューシーチャーシューは。もはやチルド麺のクオリティではない。下手なチェーン店よりも美味しい。これ単体と白米だけでも、商品化できるレベルだ。

最後の一滴まで美味しく完飲。

 

セブン商品開発部、恐るべし。

家で二郎を食べるならセブンのジェネリック二郎が一番

コンビニ三社のジェネリック二郎をそれぞれ食べた身としては、家で二郎の味を楽しみたいなら「セブン一択」と自信を持って言える。

 

ラーメン二郎の大半の店舗では、新型コロナウイルスの影響により当面の間臨時糾合をしたり、持ち帰り用専用になっていたりするため、そうした「二郎難民」はぜひセブンの豚ラーメンを食して欲しい。

 

税込594円と決して安くはないが、あなたの二郎欲をそれなりに満たしてくれるだろう。

文=ミヤモトマサシ/フード・フリーライター

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