【東京駅・東京ラーメンストリート】山椒が誘う新しい味噌の世界「つじ田・味噌の章」

東京ラーメンストリートとは、東京駅八重洲南口地下にある、東京駅一番街ラーメンストリートだ。東京の「真っ先に食べたいお店」をコンセプトに「斑鳩」「六厘舎」をはじめ人気ラーメン店が軒を連ね大集結!
味噌ラーメン、と聞けばどんな味を想像するだろう?筆者の場合は、北海道味噌ラーメンに代表される、塩分濃度高めの味噌スープに、熱々のラードで表面に蓋をしたこってり系味噌ラーメンが頭に浮かぶ。それにバターやもやし、コーンなどをトッピングが定番。一方、今回食べた「つじ田 味噌の章」は、そしたこってり系味噌ラーメンとは違う、新しい味噌ラーメン像を筆者に提示してくれた。

甘みのあるまろやか味噌と、山椒や青海苔の風味が新境地を開拓

都心を中心に複数店舗を展開する有名店「つじ田」の味噌ラーメン専門ブランド「つじ田 味噌の章」。

「まずは王道を」ということで、味噌ラーメン(870円)を注文。

基本メニューは味噌、辛味噌、バリ味噌、バリ辛味噌の4種類。味噌ラーメンには珍しく、ゆで加減や油の量を調整できるのが特徴的だ。

辛味噌は唐辛子がブランドされており、バリ味噌は通常に比べて濃厚仕様の様子。なお、このお店のすべてラーメンには山椒が入っているとのこと。もし山椒が苦手な人は、注文時に店員さんへ申し出ておこう。

卓上には、その場で挽くタイプの山椒(もしくは胡椒。忘れてしまった……)、青のり、おろしにんにく、などが並ぶ。

お店的には替え玉ならぬ「替えめし」を推奨しているらしいが、この日は後に食事の予定があったため断念。

着丼。

看板の写真よりもかなり白っぽい印象。あと、デフォのためかどことなく具材が寂しい。

スープは白味噌?ベースで甘めかつまったりとした口当たり。いつも食べている塩気高めの味噌ラーメンとは違った味で、これはこれでアリ。

注意して味わってみると、山椒の爽やかな香りが鼻腔を刺激する。今までには食べたことのないタイプの味噌ラーメンだ。これは新境地開拓。

麺は中太ちぢれ麺。味噌ラーメンといえば、やはりこれだ。甘めのまったりスープがよく絡み、自然と箸を持つ手を加速させる。

チャーシューは輪切りタイプと角切りの2タイプ。輪切りは肉厚かつ柔らかく、口の中でとろける。一方、角切りは歯応えを楽しむタイプ。どちらもうまい。

 
メンマは黒く、通常のタイプより細くて固めな個性派。
 

お店のおすすめに従い、途中で青のりを追加。これがアタリだった。半分以上食べてから追加すると、一杯のラーメンを一度で二度楽しめるだろう。

しっかり完食。
 

まったり甘口味噌もうまいが、やはり個人的には濃厚味噌が好き

味噌×山椒×青のり、という一風変わった味噌ラーメン。筆者自身これまで食べたことがなかった味なので、「こういう味噌もあるのか」と新たな発見であった。甘めの味噌に山椒のスパイス、青のりの風味、どれもよい。

ただ、ジャンク舌の筆者は、やはり濃厚味噌の方が好みだ。次に訪れたときは「バリ味噌」を注文するとしよう。

文=ミヤモトマサシ/フード・フリーライター

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