回転すしの人気ネタ、3位ハマチ、2位マグロを抑え納得の3冠に輝いた1位は?

スシローやくら寿司、はま寿司など、大手チェーン店が独自のキャンペーンやサービスを実施し、しのぎを削る回転すし業界。中でも新作ネタに力を入れている企業が多く、回転すしに通う人にとって新メニューは一つの楽しみになっている。そんな中、2021年3月に大手食品会社のマルハニチロが「回転寿司に関する消費者実態調査 2021」を実施した。今回は、同調査の中から、圧倒的支持を集め3冠を達成したネタをはじめ、人気のネタランキングを紹介する。

大人も子どもも納得の1位!3冠に輝いたのは…

最近では三貫握りに力を入れる店も増えている

 同調査では、回転すしに行った際「よく食べているネタ」「最初に食べることが多いネタ」「最後に食べることが多いネタ」「我慢することが多いネタ」をはじめ、ユーザーが回転すし店を利用する際のさまざまな利用意識を調べランキング形式で発表されている。

 よく食べているネタのランキングでは、サーモンが45.4%の支持を集め、2位のマグロ(赤身)(34.6%)を10ポイント以上離しての1位となった。1位サーモン、2位マグロ(赤身)、3位ハマチ・ブリという王道ネタの並びは、最初に食べることが多いネタでも同様の順位となった。さらに最後に食べることが多いネタでは1位サーモン(9.7%)、2位エビ(4.7%)、3位マグロ・赤身(4.5%)と、3つのランキングでサーモンが1位に輝いた。

 見事3冠達成を果たしたサーモンはメニューのバリエーションも豊富。「オニオンサーモン」や「炙りサーモン」など、どのチェーン店でも6~7種類のメニューが展開されている。さらに、くら寿司は4月10日から全国の店舗で「桜鯛VSサーモン」フェアを実施。厚切りの桜鯛に加えて、特大生サーモンを提供するという。ランキングだけでなく、メニュー展開からもサーモンの人気ぶりがうかがえる。

流れてくる寿司の中からコスパを重視して選ぶ客も

 一方、我慢することが多いネタでは、1位マグロ(大トロ)、2位マグロ(中トロ)、3位ウニ、4位以下もアワビやウナギなど高級なネタが続く格好となった。同調査の「消費者が回転すし店を選ぶときの判断基準」でも「値段が安い」が1位(40.2%)という結果が出ているように、回転すしへ足を運ぶ人は高級なネタよりもリーズナブルで気軽に食べられるネタを求めていることが数字の上でも証明されたのだった。

 2020年8月に日本生活協同組合連合会が発表した「新型コロナウイルス感染症についてのアンケート第3弾」でも「寿司(回転すし含む)」が「外食できずに食べたくなった外食メニュー」の1位にランクインしている。コロナ禍で外食を控える人が多い中、自宅では味わえない新鮮なネタや低価格で高級な寿司が楽しめるのも回転すし店の魅力だろう。家族や友人との外食を控える習慣がついている今、来店者を増やすためにはサーモンをはじめとするネタの“手ごろ感”を打ち出すメニューやキャンペーンを実施することが今後のカギとなりそうだ。

参照元:回転寿司に関する消費者実態調査 2021【マルハニチロ

オトナライフ編集部
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