世の中のあらゆる「こと・もの」をランキング化するランキング情報サイト「gooランキング」(グーランキング)が「1番好きな定食チェーンランキング」を発表した。コロナ禍でおうちご飯やテイクアウトが増え、外食する機会が減った今、3位「すき家」、2位「大戸屋ごはん処」を抑え、見事1位に輝いた定食チェーンとは…?
味付けのレパートリーが豊富な「餃子の王将」が1位に
グーランキングが発表した「一番好きな定食チェーンランキング」で1位に輝いたのは、全国展開し根強い人気を誇る「餃子の王将」だった。皮はもっちり肉汁たっぷりの餃子をはじめ、ボリューム満点の本格的な中華料理定食がリーズナブルに楽しめると、幅広い年代から支持されている。また、2位には「大戸屋ごはん処」がランクイン。定食や単品メニューは和食が中心で「ヘルシーなものを食べたい」という人でも利用できるのが表を集めたようだ。牛丼チェーン店の「吉野家」や「松屋」を抑えて3位に選ばれた「すき家」は、アニメや有名人とのコラボに加え、サイドメニューの多彩さが好評だ。
餃子の王将の特徴はなんといっても、各店舗がオリジナルメニューの開発に力を入れていること。全国に幅広く展開するチェーン店ながら、店舗限定の味付けやメニュー展開も豊富。人気メニュー「天津飯」1つとってみても、西日本では京風ダレ一択なのに対して、東日本の店舗では、甘酢・京風・塩と3種類の味付けを選ぶことができる。また、あんが通常の2倍増しになる「あんだく」のサービスが無料なのも嬉しいポイントだ。
3位のすき家は、売上も好調。吉野家・松屋・すき家という三大牛丼チェーンの2021年3月の前年同月比を見てみると、売上高・客数・客単価すべて増加させているのはすき家のみだった。ライバルの吉野家の売上高がマイナス10.5%だった中、すき家の売上高はプラス4.6%と大健闘。かつて牛丼チェーンでは「牛丼といえばサラリーマンが食べるもの」というイメージをもつ人も多く、長らく吉野家が一人勝ちしていた印象だ。しかし、ここ数年でトッピングやサイドメニューを充実させ、サラリーマンだけでなく客単価の高いファミリー層や女性層を取り込んだすき家が売上を伸ばす格好となった。
健康的になりたい人はサラダを一品追加したり、満足感をアップさせたい人はおかずや小鉢をプラスしたり、定食の内容を固定するのではなく好みにあわせて選べる“カスタム飯”。コロナ禍で外食の機会が減った反動か、せっかくの外食で味付けや組み合わせを楽しみたいという新たなニーズが伺える。1位の餃子の王将をはじめ、大戸屋やすき家にも共通している“カスタム飯”が外食チェーンのトレンドとなりそうだ。今後も外食チェーン事情の新たな変化に注目が集まる。
参照元:一番好きな定食チェーンランキング【gooランキング】