「好きなものを好きなだけ食べたい」、そんな子どものような願望を叶えてくれるのが“食べ放題”だ。一昔前まではさまざまな種類の料理が用意されたビッフェ形式が主流だったが、ここ数年で“牡蠣食べ放題”や“駄菓子食べ放題”といった、1種類または1ジャンルの食べ放題を楽しめる店舗が増えてきた。なかでも寿司の食べ放題は、家庭では食べられないものを思う存分食べられるとして人気の食べ放題である。ただ、普段食べられないだけあってほかの食べ放題よりも若干料金が高いのがネック。そんななか、食べ放題サービスの提供開始に踏み切ったのが、1皿100円で寿司を提供する回転寿司チェーンの「かっぱ寿司」だ。
せっかく復活したのに…食べ放題の料金&時間設定に不満の声も
かっぱ寿司を展開するカッパ・クリエイトによると、寿司食べ放題サービス「帰ってきた食べホー」を5月13~19日の7日間限定で開催するという。2017年から食べ放題サービスを提供していたかっぱ寿司であったが、コロナの影響を受けて2020年10月にサービスを休止。今回は利用客からの要望に応えるかたちで期間限定の再開となった。
食べ放題の対象メニューは、寿司をはじめサイドメニューやデザートなど延べ100種類以上。制限時間は50分、料金は一般2,200円、シニア(65歳以上)1,700円、小学生1,200円、4~6歳500円、3歳以下は無料となっている(料金はすべて税込み)。一般的な寿司食べ放題と比較するとなかなかリーズナブルな価格設定。しかし、ネットでは「50分で2,200円以上食える気しねぇ」「20皿食べて元取れると考えると高く感じる」「普通に食べたほうが安い」といった不満の声が上がっている。
実質値下げだけど“値上げ”と認識している人多数?制限時間も10分減に
ユーザーから不満の声が上がるのは無理もない。2020年10月に食べ放題が休止になるまでかっぱ寿司が行っていた「食べホー」は、男性1,680円+税、女性1,580円+税のレギュラーコースから用意されており、現在よりもリーズナブルに楽しめたのだ。ほかにもスペシャルコース、プレミアムコースがあり、料金が上がるにつれて選べるメニューの数が増える仕組みだった。また、以前は制限時間60分だったのに比べ、今回は50分。ラストオーダーも以前は最後の1秒まで注文できたが、今回は10分前、つまり食べ放題開始から40分でラストオーダーになってしまうというわけだ。
今回の「帰ってきた食べホー」のメニューは、旧食べホーの最上級・プレミアムコース(男性2,480円+税、女性2,380円+税)にあたる。実際はプレミアムコースをお得に楽しめるようになったのだが、これまでレギュラーコースでリーズナブルに食べ放題を楽しんでいた人にとっては、“値上げ”と捉えられても仕方ないだろう。
もっとも、かっぱ寿司で一番高いコースを頼むのなら、あと1,000円足してちょっとよい寿司屋に行くこともできる。カッパ・クリエイトの決断は吉と出るか、凶と出るか。今後の経過を観察したい。
参照元:かっぱ寿司、「食べ放題」が復活 5月13日から7日間限定【ITmedia ビジネスオンライン】
※サムネイル画像(Image:kappasushi.jp)