マイボイスコム株式会社は、2021年4月1日~5日に「コーヒーチェーン店の利用」に関するインターネット調査を実施。10,004件の回答を集めた。なお、「コーヒーチェーン店の利用」に関する調査は今回で6度目になるという。これまでと今回の調査結果でどのような変化が見られるのだろうか。
コロナ禍で利用場面や利用頻度が変化。テイクアウト増加も
直近1年間にコーヒーチェーン店を利用した人の利用場面は(複数回答)、「休憩したいとき」が37.3%、「気分転換」が22.4%、「友人や仲間とのおしゃべり」が20.7%だった。過去の調査結果と比べて、「休憩したいとき」「友人や仲間とのおしゃべり」は減少しており、新型コロナウイルスの影響が暗い影を落としている。また、感染対策のためか「コメダ珈琲店」の主利用者では「朝食」のテイクアウト、「スターバックス」主利用者では「ドリンク」をテイクアウトする人の比率が高まる結果となった。
今回の調査で、コーヒーチェーン店を利用すると答えた人は約50%と、前回調査と比較して10ポイント以上も減少していた。前回の調査時と比較して「現在は利用していない」と回答した人が24.2%から34.3%に増加しているのは、やはり自粛要請などの影響によってコーヒーチェーン店を訪れる機会が減ってしまったと考えられる。なお、利用頻度は「月に1回以下」が32.7%で、週に1回以上の利用者は全体の約8%となっている。
コーヒーチェーン店利用者に、複数回答可で最も好きなチェーン店を聞いたところ、「スターバックスコーヒー」が31.0%で1位。2位以降に圧倒的な差を付け、不動の人気を見せ付けた。とくに10~30代の女性からは、それぞれ50%近くにのぼり圧倒的な支持を得ている。
そして少し意外な結果となったのが、2位に「コメダ珈琲店」が着けたことだ。元々は名古屋のローカル喫茶店だったが、ここ数年で出店を急加速し、都心部でもよく知られる存在となった。中京圏特有のコーヒーに無料でトーストなどが付くモーニングサービスや、自社開発したというオリジナルのゆったりしたソファが人気だという。コーヒーチケットでお得にコーヒーが楽しめるのも、他のチェーンでは見られない特徴である。
このコメダ珈琲店は、前回の調査時(第5回、2018年4月)には「ドトールコーヒーショップ」に及ばず3位だった。過去調査を見ていくと、コメダ珈琲店は急激に支持者が増加しており、ドトールコーヒーショップでは徐々に減少している傾向だ。“打倒スタバ”の急先鋒となりうるのは、次々に奇策を打ち出し勢いのあるコメダ珈琲店しかいない!?
出典元:【 コーヒーチェーン店の利用 】に関するアンケート調査(第6回)【マイボイスコム】