焼肉、ステーキ、すき焼き、しゃぶしゃぶ。牛肉といえば“肉の王様”というイメージも強く、高級料理で使われる場面も多い。また、全国各地に「○○牛」というブランド牛も多数存在し、A5ランクなど上質なものは100gあたりの値段も目を見張る金額となることも少なくない。今回は、そんなブランド牛肉の人気ランキングについてご紹介していきたい。
全国のブランド牛肉の人気順位が明らかに
国内最大級のランキング情報サイト「gooランキング」は5月31日、世界的にも高い評価を得ている和牛をテーマとして、全国のブランド牛肉の人気ランキングを発表した。
3位となったのは岐阜県の「飛騨牛」だ。「飼養期間が最も長い場所が岐阜県である」「飛騨牛銘柄推進協議会登録農家制度にて認定・登録された生産者により肥育されている」といった4つの厳格な基準をクリアした牛のみが認定されるブランド牛肉だ。きめ細かでやわらかな肉質と美しい霜降り、食べると口内に広がる上質な香りと味わいが特徴とされている。
2位には山形県の「米沢牛」がランクイン。山形県南部に位置する置賜3市5町で育てられた黒毛和牛で、“三大和牛”のひとつともされている。米沢牛の歴史は明治時代までさかのぼり、当時英語教師としてこの地に招かれていたチャールス・ヘンリー・ダラスが「四つ足の動物は食べない」とされていた米沢で牛肉を食べ、その味に大変感動したことをきっかけに米沢牛のブランドが全国へと広まっていったという。牛肉の本場である欧米の人間が絶賛するほどの肉、ぜったい美味いに違いない。
数ある全国のブランド牛肉の中で今回最も支持を集めたのは、三重県の「松阪牛(まつさかうし・まつさかぎゅう)」だった。松阪牛といえば、その名前を聞いただけで値段の心配をしたくなるような、容易に高級料理が想像できてしまうほどの“高級食材”として広く認知されている。仮に「他人の金で食べたいものランキング」なんて調査を行なったとすれば、ほぼ間違いなく松阪牛も上位にランクインすることだろう。
他ブランド同様、松阪牛を名乗るための厳格な基準があり、さらにはその上の指定地域で900日以上肥育された「特産松阪牛」という基準も存在する。長期間育てることにより“生きたまま熟成”させると表現されるほど独特な基準となっており、松阪牛全体の約4%(2015年度実績)しか存在しない非常に希少な肉だという。まさに“松阪牛の中の松阪牛”なのだ。
ここまで紹介してきた高級ブランド牛肉はなかなか近所のスーパーで見かけることもないため、自宅で食べる機会はほとんど無いだろう。しかしこのコロナ禍で外食産業が落ち込んでいる今は、そんなブランド牛肉をリーズナブルに手に入れるチャンスが増えているとも言える。
このチャンスを活かして、高級ブランド牛肉の旨味を自宅でも味わってみるのもいいのかもしれない。
出典元:一番好きな全国ブランド牛肉ランキング【gooランキング】