仕事での息抜きや集中して企画を考えたいときなどに行きたくなるカフェ。店内には、他のテーブルでの会話、グラスが置かれる音など、さまざまな音が充満している。この程よい雑音があるため、突発的な音が発生しても、集中力が途切れず仕事が効率的にはかどるのだとか。このサラリーマンにとって欠かせない場所、カフェのブランドについて、RJCリサーチが調査結果を発表した。
セルフサービスのカフェが上位を占める
インターネット調査やリサーチを行うRJCリサーチが日本全国の13~59歳男女を対象に、「カフェチェーンのブランド浸透度調査(有効回答数4,410名)」を実施した。調査によると、利用経験では 1位が「マクドナルド」 で、92.9%と最も高く、次いで 「ミスタードーナツ」(89.1%)、「スターバックスコーヒー」(84.8%)続く結果に。
また、認知度については、1位は「マクドナルド」で94.1%、2位は「スターバックスコーヒー」93.1%、3位は「ミスタードーナツ」92.5%、4位は「コメダ珈琲店」91.1%と、4チェーンが90%以上を記録。一方、全体では50%に満たない認知度だった「珈琲館」「銀座ルノアール」「プロント」も、出店数の多い首都圏に限れば半数近くの人が認知していた。
珈琲館と銀座ルノアールは、喫茶店であって“カフェ”と問われるとちょっと違和感を覚える人もいるかもしれない。ちなみに、「レトロで落ち着いている」のが喫茶店、「カジュアルで開放的」なのがカフェというイメージの違いだけではなく、それぞれで必要な設備も食品営業許可の申請も異なるのだ。
調査結果に話を戻すと、今後の利用意向を聞いたところ、スターバックスコーヒーが69.7%で最も高く、続いて 2位・マクドナルド(66.5%)、3位・ミスタードーナツ(59.7%)と続いている。以下、コメダ珈琲(56.8%)、ドトールコーヒー(40.2%)、「タリーズコーヒー(34.9%)」、「サンマルクカフェ(33.9%)」という順位となった。いずれの結果もマクドナルドが上位にランクインしているが、ファーストフードチェーンではないかと疑問に感じてしまったのは筆者だけだろうか…。
最後に、最も好きなブランドの理由を聞いたところ、商品の品質・ラインナップ以上に、過去にそのお店で体験したサービス、経験したエピソードが多く記載されたようだ。このことからモノからコトをより重視する傾向が見受けられ、ファン層を増やすには、感動や喜びといった体験価値をいかに高めていくかが、重要視されるのではないかと結論づけていた。
確かに、好感の持てる接客やちょっとした気遣いをしてくれると嬉しいもので、その気持ちがプラスされ、いつものコーヒーが一段と美味しく感じてしまうときがある。
出典元:カフェのブランド調査、ブランドロイヤリティは 「スターバックス」 がトップ。認知度・利用経験は 「マクドナルド」 が最多【株式会社RJCリサーチ】