特定地域のみで展開しているご当地チェーン店は、地元で全国規模のチェーン店以上に熱い支持を集めていることが多い。そこで、国内最大級のランキングサイト「gooランキング」が、全国区だと思っている人の多いご当地チェーン店がどこかを徹底調査。その結果を集計しランキング形式で発表した。果たしてどの地域の何のチェーン店が1位となるのだろうか?
地元のあのチェーン店が全国区ではないことに、離れてから気づく衝撃
ときどき無性に食べたくなる、手ごろな価格と安定のクオリティーが魅力の外食チェーン店。地元のあちらこちらに店を構え、子どもの頃から慣れ親しんだあの味は、「もちろん全国でも知られているだろう」と思っていたのに、実は地元だけのチェーン店だったという経験はないだろうか。もしくは、転勤先や進学先で当たり前にある店を全く知らないなどの経験をお持ちの人もいるかもしれない。
gooランキングが、調査したところ、全国区だと思っている人の多いご当地チェーン店の第1位は、愛知県をはじめ、中京・東海地方で展開している「スガキヤ」だった。スガキヤの創業は、戦後間もない昭和21(1946)年で、好きなラーメンチェーンランキングでも一蘭、天下一品などと並ぶ人気を誇っているという。ただスガキヤは、そもそもは名古屋市の栄で「甘党の店」として創業しているのだ。その2年後にラーメンを出すようになったことで店名を「寿がきや」と改めたものの、現在に至るまでラーメン専門店ではなく、“ソフトクリームやかき氷など甘味も楽しめる食堂”というポジションなのだ。
長い歴史によって地位を確立した店が上位にランクイン
ランキング第2位は、札幌を中心に北海道で展開する、創業は昭和42(1967)年の餃子専門店「みよしの」。道民にとって、カレーのトッピングには餃子をデフォルトにさせた店だ。以前、本州の有名餃子チェーンが次々に北海道に進出した時期があり、経営が危ぶまれたことがある。しかしみよしのにとってのライバルは、価格帯から牛丼やハンバーガーなどのファストフード店。そのためほとんど影響がなかった。実際、みよしのでは、ドライブスルーができる店舗もあるのだ。
続く第3位は、「ハングリータイガー」。神奈川県内のみで展開しているステーキとハンバーグ専門のチェーン店で、日本において牛肉100%のハンバーグステーキをいち早く提供し始めたパイオニアとして、神奈川県民にはおなじみの存在だ。
第4位は、山口県を発祥とする創業46(1971)年の「長崎ちゃんめん」。店は、山口県のほかに、広島県、島根県、岡山県、兵庫県にも展開。ラーメンでも、チャンポンでもない、その中間という表現がもっとも適しているらしく、野菜や海産物など、約13種類のボリュームたっぷりの具が魅力なのだかとか。スープは、野菜と海産物をミックスした、さっぱりとした飽きのこない味で、リピートせずにはいられない優しい味わいだそうだ。次いで5位「フライングガーデン」、6位「8番らーめん」、7位「ばんどう太郎」、8位「和風レストランまるまつ」、9位「るーぱん」、10位「味千ラーメン」という順位だった。
名産品をいただくのもいいが、ご当地チェーン店めぐりの旅もいいかもしれない。読者の方々もこの週末には地元チェーンでランチをしてみてはいかがだろうか。
出典元:全国区だと思っていたご当地チェーン店ランキング【gooランキング】