外食大手FOOD&LIFE COMPANIESは、グループの「スシロー」と「京樽」のダブルブランド店舗を公開。千葉と東京に計4店舗(行徳店、市ヶ谷店、西船橋店、門前仲町店)をオープン。近年の回転すし人気も相まって、回転すし王者のスシローとテイクアウトに強い京樽のダブルブランド店舗と言われれば期待しかないが、一体どのようなシナジーが生まれる店になるのだろうか……!?
ダブルブランドならでは!商品ラインアップが豊富
2021年3月、スシローグローバルホールディングスが、吉野家ホールディングスから京樽を買収することを発表。4月1日には完全子会社化を果たし、テイクアウトなどの多様なニーズに応える企業とするべく、スシロー側も社名をスシローグローバルホールディングスから「株式会社FOOD & LIFE COMPANIES」へと変更していた。そして7月6日、スシローと京樽のダブルブランドが発表され、7月7日から行徳店、市ヶ谷店、西船橋店、門前仲町店がオープン。買収したシナジー効果を最大限に発揮すべく、着々とプロジェクトが進んでいる感がある。
そして、消費者としてやはり気になるのが、スシローと京樽のダブルブランド店舗でどんな商品が販売されるかだろう。京樽の看板メニュー「茶きん鮨」をはじめ、「巻き鮨」「押し鮨」など、上方鮨の定番品が展開される。京樽のメニューは店内で職人が調理するスタイルは継続されるようだ。それに加え、「まぐろ」「はまち」「えび」をはじめとしたお得なにぎりすしのセットなどをそろえた。これらのセットは、近隣のスシロー店舗で調理したものを配送している模様。今回の新たな取り組みにより、握り寿司の商品数は3倍近くに増えており、全体の商品数は1.8倍になったという。ダブルブランド店舗を展開する大きな狙いは、商品ラインアップ拡充による新規客の獲得。このラインアップなら新規顧客獲得間違いなしのように思える。
実は、このスシローと京樽のダブルブランド店舗、まだトライアル段階なのだ。手始めに出店した4店舗は、千葉県の行徳と西船橋、東京都の市ヶ谷と門前仲町で関東圏ばかり。元々は京樽の店舗だった場所などを改装してダブルブランド店舗としている。元々、スシローが出店しにくい首都圏の商店街などに店舗を構えていた京樽。良い立地を抑えている点もテイクアウトに強いと言われてきた所以なのだろう。
現状は、「京樽の店舗でスシローの寿司セットも購入できますよ」というような状態だが、現在スシローと京樽の強みを生かした新商品の開発を検討中だという。ダブルブランドにした本当の意味合いは、これから実感できることになりそうだ。これが好調となれば、4店舗に留まらず都心部を中心に展開予定だという。
会社のランチタイムに、美味しくてラインアップ豊富な寿司が気軽に楽しめる日は近いかも。楽しみに待ちたい。
参考元:「スシロー」と「京樽」が“合体” 狙いは?【ITmedia ビジネスオンライン】