セブン-イレブンで1年前に発売された乳飲料「sonna(ソンナ)バナナミルク」。容器の上部が中身とほぼ同じ色に塗られていたため、「これって、実際よりも量を多く見せようとしているのでは?」「ここまでやるのか」と、そのパッケージがインターネットで大炎上。
物議を醸したのは記憶に新しい。それが最近になって、真っ白な容器になり、中身もリニューアルされてひっそりと再発売されていた。
商品の味には大満足!カムバックはうれしいが…?
東京・八丁堀に本店がある超人気バナナジュース専門店「sonna banana」とコラボレーションして、2020年6月に初めて発売された。セブン-イレブンの公式ツイッターを見ると、タピオカドリンクに続くヒットを狙って企画されたようだ。
このときは、容器の下部は透明で、上部は中身とほぼ同じ色に塗られていた。普通にテーブルの上に置いただけでは、内容量がどの程度かまでは分かりにくかった。というか、容器いっぱいに入っているように見えたのである。
しかし2020年12月、容器を逆さにすると全体の3分の2ほどしか中身がないことをツイッターに写真つきで投稿されるや否や、大炎上。セブン-イレブンに対しクレームの書き込みも相次ぐようになってしまった。「容器の上部をほぼ同じ色にしているのは、量を多く見せようとしているのではないか?」といった疑惑となったのである。
そして、最近になって、このsonnaバナナミルクが、真っ白い容器にリニューアルされてひっそりと販売されていると、再び注目を集めている。
リニューアル後のsonnaバナナミルクは果汁と牛乳などが成分で、内容量は210グラム。砂糖を使用せず、バナナ3本分の植物繊維が入っているとうたっている。価格は、185円(税別)だ。以前は、バナナ果汁45%で190グラムの内容量だったが、果汁が1%減った代わりに、量は20グラム増えている。以前の価格は、180円(税別)だった。
バナナ果汁が44%含まれているというこの商品。飲むと口いっぱいにバナナの濃厚な風味が広がる。それでいて、本来バナナジュースと聞いてイメージするあの濃厚でドロッとした重たい口当たりはなく、のどごしが良く飲みやすい。
そんなこの夏話題となりえる商品の再登場については、コラボレーションしたsonna bananaが公式サイトやツイッターで、「2021年6月15日から全国のセブン-イレブンで順次発売されており、美味しくなって戻ってきた!」…とPRしているが、なんと肝心のセブン-イレブンの公式サイトでは前回発売時のような大々的なPRはされていないのだ。
この商品について、ツイッターなどでは、「見かけなくなったと思っていたら新しくなってた」「復活してくれて嬉しい」と歓迎する声も多いが、「クレームを受けて変更したの?」といった憶測も根強く残っている。また、白くなった容器については「全体を透明にはしなかったんだね」「やっぱり中身は見えないんだ」となど揶揄するツッコミも見られた。
容器の変更について、セブン&アイ・ホールディングスの広報センターは7月12日、J-CASTニュースの取材に次のように答えている。「最初に発売したときの容器は、中身を多く見せるためのデザインではありませんでしたが、一部誤解がある形になっているというご指摘がありました。そこで、こうした誤解を与えないように、いったん販売を中止しました。商品をリニューアルして変更し、6月中旬から再販売しています」
リニューアルを積極的にPRしなかったことについては、「毎週多くの新商品が出ており、全体的なラインナップの状況を踏まえて検討した結果、今回はPRしませんでした」と広報センター。7月15日現在、公式サイトには商品の掲載すらない状況だ。
セブン-イレブンといえば、このsonnaバナナミルク以外にも、「練乳いちごミルク」や“ハリボテ”と酷評されたサンドイッチ「厚焼き卵ミックス」など“見掛け倒し”と揶揄される商品でしばしば炎上している。もう二度と、見かけ倒しネタでその名を轟かせることのないよう、今後の動向を見守っていきたい。
参照元:「見掛け倒し」容器批判にセブンが対応 物議のバナナミルク、リニューアル販売の舞台裏【J-CASTニュース】