顧客満足度飲食部門で1位となった「餃子の王将」と「サイゼリヤ」人気の秘密とは?

日本の顧客満足度調査の飲食部門で、コロナ禍となってから3年連続でスコアを上げてきたあるチェーン店が初の1位を獲得した。以前から行ってきた「持ち帰り」や「配達」サービスがくしくも時代と合致して、さらなる人気につながったようだ。外食産業が伸び悩む中好調な業績を残している企業には、どのようなポイントがあるのだろうか?

苦境の飲食業界で評価を上げた「餃子の王将」

餃子は地方によって価格差があるが200円台前半のリーズナブルさが魅力

 今回の顧客満足度調査は、2009年から公益財団法人日本生産性本部のサービス産業生産性協議会がスタート。「飲食」「カフェ」「携帯電話」「銀行」「証券」「電力小売」「MVNO」の7業種、79企業・ブランドを対象に行なわれた。

 そんななか注目を集めたのが、飲食部門のランキングだ。コロナ禍で苦境に立たされスコアを下げるブランドが多いなか、初のトップを獲得したのが「餃子の王将」だ。同率1位には2010年度調査で1位を獲得して以来、2回目のトップとなる「サイゼリヤ」も見事に返り咲きを果たした。

 ネット上では、このランキングに大いに同意するコメントがあふれた。「王将とサイゼリヤは安定しておいしい。変に店を探すならここに行くのが無難」「コスパ=安価って雰囲気があるけど2店は味や量も素晴らしい」など、調査は消費者の実感をともなう結果だったようだ。

王将とサイゼ、リーズナブルな価格プラスαの魅力

(Image:Ned Snowman / Shutterstock.com)

チーズやオリーブオイルなどこだわりの食材は販売もしている

 餃子の王将は、年度末にコロナ禍が始まった2019年度から、3年連続でスコアを上げた稀有なブランドだ。創業から続けている「持ち帰りサービス」や2017年からはじめた「配達サービス」がコロナ禍の需要にぴったりフィットし、1年間で売上前年比143%という成績を残している。また店舗のオンライン指導などを取り入れ、調理技術の向上にも余念がない。ネット上で「王将ってチェーン店だけど、店によってオリジナルメニューやランチセットも全然違うし、作る人によっても味が全然違うとこがいいなとは思う」という声があるように、チェーン店でありながら作り手により少しずつ違う味わいが王将の魅力でもある。

 また、同じく1位のサイゼリヤはリーズナブルな価格とイタリアの食文化体験が人気だ。何気ないメニューが実はコアなイタリア料理を再現していたり、無料でかけ放題のオリーブオイルやチーズをはじめ、ハムやパスタなど重要な食材は商社を通さずイタリアで直接買い付けることで高品質低価格というコスパのよさを実現していたりとファミレスチェーンのなかでも特徴的だ。「サイゼリヤは色々忘れてリセットしてへべれけになって一人飲みしたい! って時に行ってます」など、税込100円で提供されるグラスワインとともに自己流フルコースを組み立てるといった楽しみ方もできる。そんなアレンジの多彩さも消費者の心を掴んでいるようだ。

 コロナ禍でも魅力を上げてきた王将とサイゼリヤ、さっそく食べたくなってきた。

参照元:「西の王将」と「東のサイゼ」コロナ禍でもお客の心をつかんだ秘密【withnews】
出典元:公益財団法人日本生産性本部は→こちら

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