ガソリン価格の高騰や、半導体の不足など今世間をにぎわせているのは“不足”という言葉だろう。そんな不足の魔の手は、コンビニのホットスナック界をも揺るがせているという。品薄に悩んでいるのは、なんとファミリーマートのホットスナックの代名詞ともいうべき「ファミチキ」である。サクサクジューシーなファミチキに、一体何が起こっているのだろう。その原因は……やっぱりアレだった。
タイの人手不足や原材料不足がファミチキの生産現場を直撃
ファミチキといえば、あのサクッとした衣とジューシーな肉のうまみで絶大な人気を誇り、フライドチキンとも唐揚げとも違う、“ファミチキ”という鶏肉料理の新ジャンルといっても過言ではないほどの地位を確立している。ファミチキは今年の夏40周年キャンペーンの一環として、1.4倍サイズというとんでもないサイズに巨大化して一躍話題となった。そのファミチキが今、品薄状態だというのだ。
その原因となるのは、やはり新型コロナウイルスの流行だ。ファミチキは主にタイで生産されており、工場の人手不足や原材料不足などが原因で十分な生産ができていないのだという。
ネットでは「確かに最近あまり見かけないかも」「たまたま品切れというわけではなかったんだ!」とショックを隠せない声が続出。買い占めようにも如何せんホットスナック、さすがに買い占め騒動までは起こっていないようだが、ちょっと小腹が空いたおやつ代わりとして、コンビニランチのちょい足しとして、さらに仕事でヘトヘトの日の晩ご飯のメインおかずとしてなど、無限の可能性を秘めたファミチキの不在は、世代を問わず大打撃だ。
タイ産鶏肉の不足の影響を受けているのは、実はファミチキに限った話ではない。セブンイレブンでは、唐揚げ棒の一部エリア販売休止も行っているし、ネット上のコメントによると「丸亀製麺のかしわ天無料クーポンがうどんに変わった」という声もあった。コンビニのサラダチキンしかり、弁当チェーンでの唐揚げ弁当しかり、私たちがいかに鶏肉を愛していたかを思い知らされる。
そして何よりコンビ二も含めた飲食業の各社が戦々恐々としているのが、あと1か月ほどでやってくるクリスマスだろう。クリスマスといえばケーキ、そしてチキンである。例年コンビニ各社やファストフード店は、「クリスマスはうちのチキンで!!」と、半ば血眼でキャンペーンを打ち出し、CMもバンバン打っている。しかし「今年のコンビニのクリスマスメニューのカタログに『チキンはつきません』と付箋が貼ってあった」という声も。
ファミチキは12月中旬ごろには通常販売に戻る予定とのことだが、あくまで“予定”。クリスマスらしい食卓を楽しむためには、ケーキだけでもキープしておいた方がよさそうだ。
参照元:コロナ禍でファミチキ品薄に タイ工場の人手不足など【FNNプライムオンライン】
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