日本を代表する食材、味噌。家庭によって違いが生まれる味噌汁は、母の味といわれることも多い。使用する種類も、赤味噌、白味噌、合わせ味噌など好みが分かれるところだ。そんな味噌はご当地グルメでも使われることが多いが、「おいしい味噌が味わえる都道府県」と聞いて浮かぶのはどこだろうか。
今回は「『みそ』がおいしいと思う都道府県ランキング」の結果をお伝えしていくため、ぜひチェックして、それぞれの味を比べてみても面白そうだ。
東北地方の辛口米味噌2つがランクイン!
ねとらぼ調査隊が11月10日~16日に実施した「みそがおいしい都道府県はどこ?」というアンケート調査の結果とともに、今後の旅先グルメの参考になる味噌グルメや自宅での楽しみ方などを紹介していきたい。
第5位は66票の「福島県」。実は、福島は味噌の産地の1つ。会津地方でつくられている米味噌「会津みそ」は、300年以上もの歴史があるといわれている。米糀の使用量が少ないため、辛口味噌に分類されているが、塩味がまろやかな食べやすさが特徴なのだとか。郷土料理の「しんごろう」という田楽に近い料理にも味噌が使用されているので、会津地方に足を運んだら、ぜひ味わいたい。
第4位は「宮城県」で97票を集めた。「仙台味噌」という、こちらも辛口の米味噌。赤味噌の代表格といわれており、大豆の割合が他地域の味噌に比べて高いのが特徴。長期熟成によるコク深い味わいが魅力だ。塩味が強く、大豆の旨みが詰まっているため、出汁いらずで味噌汁が作れるといわれるほどだ。「ぼっけみそ」という、ふきのとうと味噌を練り合わせた宮城の伝統料理は簡単に作れてどんな料理にも合うというから、自宅でも挑戦できそうだ。
トップ3発表。1位はやっぱり味噌だいすき県
第3位は「新潟県」(133票)。米の産地である新潟の味噌はもちろん、米味噌で「越後味噌」が有名だ。戦国時代の武将・上杉謙信が現在の千葉県野田市で広めた味噌づくりの技術が、本拠地である現在の新潟県に広がったといわれている。越後味噌の最大の特徴は「浮き麴」。味噌の中にプツプツと見える白い糀粒のことだ。ちなみに海を越えた佐渡島には「佐渡味噌」という味噌もあるが、こちらはすりつぶして作られるため、粒がほとんどない。
第2位は「長野県」だが、得票数は160票とあと一歩1位に届かない惜しい結果となった。長野の味噌といえば「信州みそ」を浮かべる人も多いだろう。こちらも米味噌、辛口だがさっぱりとした旨味も感じられる。長野県内には味噌蔵が100軒以上あるというから、訪れた際にはそれぞれの蔵で味の違いを確かめてみたり、蔵見学、味噌づくり体験などいろんな角度から信州みその魅力を探るのも面白そうだ。
そして栄えある第1位は、やっぱり「愛知県」。166票とわずか6票差ながらしっかりと1位の座をつかみ取った。味噌煮込みや味噌カツ、味噌おでんなど味噌を使った数々の「なごやめし」も名古屋旅行の定番だ。愛知発祥の「八丁味噌」は、黒っぽく見える濃い色が特徴的な、大豆と塩からつくられる豆味噌。名古屋の味噌を手軽に楽しみたい人には、愛知県の家庭には一家に一本備わっているといっても過言ではない味噌ダレチューブ「つけてみそかけてみそ」がオススメだ。冷ややっこに野菜炒め、とにかくなんでも合うのでぜひ試してほしい。
ちなみに筆者は愛知県出身なので味噌と一緒に育った……というのはちょっと言いすぎかもしれないが、愛知の味としては間違いなく外せない。味噌を求めに各地を旅する。手に入れた味噌は、自宅でいろいろ試してみる。コロナ禍が落ち着いてきた今、そんな旅の仕方もありかもしれない。
出典元:「みそ」がおいしいと思う都道府県ランキング! 1位は「愛知県」【2021年最新調査結果】【ねとらぼ調査隊】
※サムネイル画像(Image:Amazonより引用)