神奈川県横浜の「吉村家」をルーツに持つ「家系ラーメン」。いまやご当地ラーメンの枠を完全に超え、日本全国各地でその姿を目の当たりにすることが多い人気ジャンルのラーメンだ。この記事では、そんな家系ラーメンに魅入られた僕が独断と偏見で「バカウマ」な食べ方を紹介する。
トッピングは「ほうれん草」と「のり」はマスト
まず、ほうれん草とのりは絶対に、絶対に、絶っ対に、マストである。
家系ラーメン×ほうれん草は、もはや脱法フードといっても過言ではない。僕なんて好きすぎてほうれん草をダブルでトッピングしてしまうくらいだ。
そして、ライスや麺を包むのりは、僕の心を優しくも力強く抱きしめてくれる。圧倒的名脇役、こいつがいなきゃ成り立たない。小日向文世のような存在。
サイドメニューは「ライス」と「キャベチャー」を
家系ラーメンは一般的なラーメンに比べてしょっぱくてコクがある。まあ、平たく言えば味が濃い。それがライスとの相性の爆発的に加速させている。
店舗側も家系ラーメンがライスに合うのをわかっているため、「ライス50円」や「ランチはライス無料」といった凄まじいサービス精神を発揮してくるところも珍しくない。
さらに、ライスの上に豆板醤、ニンニク、ブラックペッパー、ゴマなどを乗せ、そこにスープをかけ、そしてのりで巻いて食べると……。これ以上はもう僕が言うまでもないだろう。
また、キャベツとチャーシューをごま油と醤油ダレで和えた「キャベシャー」も忘れてはいけない。これを頼まずして家系ラーメンを語るなかれ。
お好みは「かため」で「濃いめ」がベスト
家系ラーメンは「麺のかたさ」「味の濃さ」「油の量」を調節できる。
僕的に一番おすすめなのが「麺かため・味濃いめ」だ。
ほうれん草やノリなどのトッピングを食べたり、サイドメニューを食べたりしていると、どうしても麺にたどり着くまでに時間がかかってしまう。そのため、麺はかためがおすすめ。
そして、もともと味の濃いスープをさらに濃いめにすることで、ほうれん草やライスとの相性が青天井なほどぶち上げる。
なお、油の量は多すぎるとスープの塩分のパンチが少し弱まってしまうため、僕はいつも普通(そのまま)で頼んでいる。
途中の味変は「全部入れ」でいこう
スープを半分まで飲んだら、にんにく、しょうが、豆板醤、ゴマ、お酢、ブラックペッパーを「全部入れ」しよう。このあたりの割合は完全に好みが分かれるが、どれも少量ずつでいい。ちなみにお酢は入れすぎると完全にスープの味がお酢になってしまうため、少しずつ調節しながら入れるといいだろう。
ここまでくれば、完飲という名のゴールはすぐ目の前だ。
家系ラーメンとはこの世の料理の頂点に君臨する存在である。
最初は「しょっぱい」「クセが強い」と思うかもしれない。しかし、気がつけば無意識のうちに店舗まで足を運んでいる。家系ラーメンとは、そういうラーメンなのだ。ぜひ、ぜひ、ぜひ!この記事をお供に、家系ラーメンマニアへの道を進んでほしい。