有限会社レインボープロダクツが運営する飲食店「十方 鮨(じっぽう すし)」は2021年11月26日~27日、月に1回以上高級寿司店を利用する105名を対象に、「寿司ネタ漢字の読み方」に関する調査を実施。「漢字の日」である12月12日を数日後に控えた12月7日、その調査結果を発表した。
好きな寿司ネタ漢字を選んだ理由が深かった!
寿司ネタの魚に関する漢字は、馴染みのあるものから難解なものまで読解難易度は様々ある。寿司屋のお茶の湯呑みに書いている漢字を見て、読み方を調べたことがあるという人も多いのではないだろうか。この調査結果を読んで難読漢字がスラスラ読めるようになれば、ちょっと鼻高な気分を味わえるかもしれない。
はじめに紹介するのは、「あなたが好きな寿司ネタの漢字は何ですか?理由と共に教えてください。(例:「鰆」春という文字が入っていて可愛い。など)(自由回答)」という質問の調査結果について。多様な回答が寄せられたが、「暖かい季節がやってくるというワクワク感がある」(36歳)という「鰆(さわら/読めないランキング25位、以下同)」や、「季節感がある」(27歳)「鱈(たら/24位)」など、まさに季節感を彷彿とさせる漢字が多く挙がったのが印象的だった。
このほか、「鱚(きす/15位)」で「よろこぶという漢字が良い」(54歳)や「鱧(はも/17位)」で「豊かな感じがいい」(43歳)など、“つくり”(漢字右側の文字)だけで見てもイメージが良い漢字も人気が高い様子。さらには、「弱いけどけして弱くない、団結して何よりも大きくなる姿がたくましくて好き」(43歳)という理由から選ばれた「鰯(いわし/29位)」などの深い回答も寄せられ、改めて自分の好きな寿司ネタの漢字はなんだろうかと、考えさせられる調査結果となった。
難読!寿司ネタ漢字ランキングの結果とは?
続いては、「次の寿司ネタのうち、あなたが『読める/読めた』漢字を全て選択してください。(複数回答)」という質問の調査結果について。こちらは「読めない寿司ネタ」としてランキング形式で紹介していくことにしよう。
第5位は「栄螺(さざえ)」で、読めた人の割合は23.1%。第4位は「鰰(はたはた)」で同22.1%。今回の調査対象は月イチ以上高級寿司店を利用する人なので関係ないかもしれないが、回転すしチェーンでも見かけないネタということもあり、知名度は低い漢字かもしれない。そして第3位は「障泥烏賊(あおりいか)」で同21.2%。
第2位は「魬(はまち)」同20.2%。そして最も多くの人が読めなかった漢字1位は、「鱪」で、同たったの14.4%だった。この読み方をご存知の方は、まさに寿司通と言えるかもしれない。正解は「しいら」だ。魚へんに暑と書く由来には、しいらが暑い夏に美味しくなるからだとする説もあるようだ。
ここまで見てきた寿司ネタの漢字。“つくり”にどういう漢字が付くかで、読み方
もイメージも全く異なり、その広がりに奥深さを感じずにはいられない。あなたはどのアンテナに引っかかった漢字はあった?
次の寿司ネタのうち、あなたが「読める・読めた」漢字は?
鯵(あじ)鰻(うなぎ)鮑(あわび)鰹(かつお)鮭(さけ)鰯(いわし)鯛(たい)鯖(さば)鮪(まぐろ)鰆(さわら)鱈(たら)北寄貝(ほっきがい)鱒(ます)
鮒(ふな)鮹(たこ)鰈(かれい)小鰭(こはだ)鱧(はも)鰤(ぶり)鱚(きす)鰕(えび)鮍(かわはぎ)鮃(ひらめ)鱸(すずき)鯑(かずのこ)鮎魚女(あいなめ)鰊(にしん)鮇(いわな)鮗(このしろ)栄螺(さざえ)鰰(はたはた)障泥烏賊(あおりいか)魬(はまち)鱪(しいら)
出典元:十方 鮨(公式)は→こちら
※サムネイル画像は(「写真AC」より引用)