「すき家」牛丼並盛50円アップ! しかし値上げ賛成派が多数を占める理由とは

「吉野家」「松屋」に続き、「すき家」も牛丼の値上げに踏み切ったことが分かった。3大牛丼チェーンがそろって牛丼の価格を値上げしたことになり、値上げしてでも美味しい牛丼を提供しようとする3社に「企業努力がすごい」と称賛の声が寄せられている。今回は、値上げの詳細とともに、牛丼価格高騰に対する世間の反応を見ていこう。

牛丼御三家、3社とも牛丼の値上げに踏み切る

(Image:sukiya.jp)

牛丼並盛とあわせて頼みたい、サイドメニューが充実しているのもすき家の魅力

12月20日、すき家は公式サイトにて「価格改定のお知らせ」と題し12月23日9時から牛丼の価格を改定することを発表した。価格改定の理由について「昨今の世界的な原材料価格・原油価格の高騰を受け、当社では米国産牛肉をはじめとする食材費に加え、配送費、包材費、IT関連費用、店舗の建設および維持費などの上昇が続いております」と現状を伝え、「これらの価格高騰に対応し、商品の品質維持・向上と安定供給を図るため、この度価格改定させていただくこととなりました」と説明している。

改定前は350円(税込、以下同)だった「牛丼 並盛」が改定後は400円となり、50円値上げされることが明らかとなっている。そのほか、牛丼ミニは40円、牛丼 中盛・大盛・特盛・メガ盛りはそれぞれ70円値上げされるという。

老舗の吉野家では既に11月に、すき家と同様の理由で価格改定を実施。牛めしが39円値上げされ、426円に。また、松屋はさらに前の9月に「牛めし」が320円から380円へと改定され、60円アップした。

3社の改定後の価格を見てみると、吉野家426円、すき家400円、松屋380円と、松屋が最も安いということになる。値上げ前後の価格差を比べてみると、松屋60円、すき家50円、吉野家39円と、吉野家の値上げ幅が最も小さく、さまざまな食糧や原料が高騰している中でもなんとか価格の上昇を抑えようとする企業努力が伺える。

(Image:yu_photo / Shutterstock.com)

BSE問題で米国産牛肉の輸入が禁止されると、吉野家は代役となる豚丼を販売

ネットでは「並盛り400円以下を保っている松屋は大したもんだな」「むしろここまで各社よく頑張ったと思います」「牛丼業界はデフレの見本」「これまでの販売価格が安すぎる」など、これまで低価格を維持しながら牛丼を販売してきた3社を称賛する声が多数上がっている。また、「そのままで量を減らすサイレント値上げよりかは正直に上げますって言ってくれた方がうれしい」と、値上げをしてこれまでと変わらないクオリティの牛丼を提供しようとする姿勢に納得する人も多いようだ。

一方で、「30年前に戻った」といったコメントも見受けられた。吉野家の牛丼並盛の価格変動を見てみると、1990年に400円まで高騰。その後2001年には280円に値下げされデフレ現象が起こり、2004年にはBSE(牛海綿状脳症)問題で販売中止に。吉野家から牛丼が消えたことで消費者の牛丼愛に火がつき、販売が開始された際には歓喜するファンが続出した。「やすい」「うまい」「はやい」3拍子そろった牛丼のありがたみを感じる人も多かっただろう。

BSE問題から20年、今後も牛丼の価格は高騰し続けるのだろうか。吉野家、松屋、そしてすき家の動向に注目が集まる。

参照元:吉野家・松屋に続き…すき家が23日午前9時から「並盛」400円に値上げ【読売新聞オンライン

※サムネイル画像(Image:StreetVJ / Shutterstock.com

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