“ミスド”の愛称でも知られ、低価格でありながらおいしいドーナツを販売する大手ドーナツチェーン「ミスタードーナツ」。子どもや女性、スイーツ男子など、老若男女問わず人気を集めているミスドだが、33商品を値上げすることが分かった。ガソリンや牛丼などさまざまな業界での値上げが嘆かれているが、今回はミスドの値上げに関する世間の反応を見ていこう。
ドーナツ、パイ、マフィンなど全33品が10円値上げ
ミスドを運営するフードグループ「ダスキン」は12月23日、「ポン・デ・リング」や「フレンチクルーラー」をはじめとするドーナツ、パイ、マフィンなど全33商品を値上げすると発表した。価格の改定は、2022年3月1日から全国の店舗で実施されるという。公式サイトでは、「商品価格改定のお知らせ」と題した記事を掲載。値上げについて、「原材料の安定調達とコスト増加を吸収すべく合理化に努めてまいりましたが、内部努力で吸収することが困難な状況なため」と綴った。商品の主原料となる小麦粉や食用油等の高騰が原因のようだ。
値上げの詳細については、看板商品のポン・デ・リングは110円(税抜き、以下同)から120円へ価格改定されるなど、ほとんどの商品が10円ほど値上げされることが分かっている。また、「ドーナツポップ 8個入り」は250円から270円、「ドーナツポップ 24個入り」は704円から754円となるなど、セット商品も価格が改定されるという。
1971年にオープンして以来、長きにわたって確固たる地位を確立してきたミスドだが、今回の値上げはどのような影響を与えるのだろうか。
ネットでは「好きなチェーンだから頑張ってもらいたい」「やむを得ない、むしろ10円で踏ん張ってくれたと思う」など、ミスドへの応援と称賛の声が上がっている。また、「久しぶりにミスドに行ったら昔に比べて各ドーナッツが一回り小さかったり微妙に薄かったり……」「コスト削減で原料の高騰を乗り切ろうとしていたのでは?」といった憶測も寄せられた。
さらに、「値上げで給料が上がらないとなったら私たちはますます貧乏になっていく」「値上げしなかったら下請けの下請けが苦しめられるだけ」など、安さを追求する飲食業界の根深い問題について言及する声も……。最近では、吉野家、松屋、すき家といった大手牛丼チェーンが次々と牛丼の値上げを行ったことでも同様の話題が上がっていた。価格高騰で見えてきた貧困問題や人件費問題へどのようにアプローチしていくかも、今後日本の課題となりそうだ。
参照元:商品価格改定のお知らせ【ミスタードーナツ】
※サムネイル画像は(「写真AC」より引用)