近年急速に携帯電話が進化し、いわゆる“家電(いえでん)”と呼ばれる固定電話を置かない世帯が増えてきたことはご存じの通りだ。しかしそんな中、一部のスマーフォンが“一周回った”進化を遂げているとしてネット上で話題となっているようだ。
今回は、もしかしたら次に流行るかもしれない(?)Androidスマホについてお伝えしていきたい。
“一周”した?珍しい姿のスマホが話題に
現在注目を集めているのは、Niki Tonsky(@nikitonsky)さんのツイートだ。同氏はツイートで「完全に一周しました(We’ve come full circle)」とコメントしながら、スマホのような画面と電源ボタンのついた固定電話の画像をアップした。画面上にはChromeやWeChatといったアプリのアイコンが並んでおり、これがAndroid OSを搭載したスマホであることを示している。固定電話から携帯電話へと進化し多種多様なスマホが誕生している現代で、進化しすぎたからか固定電話のかたちに戻ってきたスマホが生まれたことは面白い事象と言えるのではないだろうか。この投稿には世界中から115万件を超える(2022年1月11日時点)いいねが寄せられた。
実はこの固定電話、自作機やフェイク画像ではなく中国・アリババの「4G LTEスマートデスクトップオフィス電話KT5(3C) ビデオ電話」という実際に市販されている機種。“オフィス電話”とあるように、言われてみれば多くの企業がオフィスで利用している電話と形状などが似ているようにも見える。
筆者などは通常のオフィス電話では電話帳の使い方もわからないだけに、もしオフィス電話がこのスマホに変わったとしたら、電話帳登録や電話帳からの発信もしやすくなってありがたさを感じることすらありそうだ。また、画面上部にインカメラが設置されているようにも見えるため、テレワークなどでも今までよりも気軽にビデオ通話ができるようにもなるかもしれない。
スマホの“原点回帰”にネット上からは「使いたい」の声も
一周回って固定電話に戻ってきてしまったスマホに、ネットユーザーも「ついにタブレットPCに電話機能もついたのか(錯乱)」「新しいような古いような」など、混乱を隠せない。「誰が使うんじゃい」「モバイル要素…どこ行った?」といったツッコミも多く寄せられた。
しかし一方で「地味に欲しいかも」「案外便利そう」という声も少なくない。中には「冷やかし抜きで『固定電話に今求められている機能を実装した姿』に近い」「需要あるのよこれが。ビジネスフォンやCTIを置けないくらいの小規模事業者で固定電話からGoogle連絡先が参照できるガジェット本当に欲しい」という現場サイドからの熱い要望も聞こえてきていた。
また、「型落ちになったiPhoneをこういう風に固定電話でも使えたら良いんだけどなあ」と、既存のスマホを固定電話として利用するためのツールを要望するユーザーも見られた。スマホが急速に進化するのに対して、オフィス電話は今後どのように進化していくことになるのだろうか。その方向性にも期待していきたい。
引用元:完全に一周しました(We’ve come full circle)【Niki Tonsky(@nikitonsky)氏】
※サムネイル画像(Image:Aibaba.comより引用)