全世界でシェア1位に君臨してきたサムスンがアップルに首位の座を明け渡す!出荷台数の減少が原因か?

今や私たちの生活になくてはならない存在となっているスマートフォン。日本ではiPhone人気が強いが、世界を見るとAndroidスマホが優勢という国は多く、中でもサムスンの人気は高い。サムスンといえばGalaxyで折りたためる大画面ディスプレイや高性能カメラなどが人気の要因となっている。では世界的に見た機種シェアはどこが人気なのだろうか。

なんと最新の調査で、どうやらずっと1位に君臨してきたサムスンを、アップルがついに追い越したようなのだ。

iPhone 13は言われるほど不評ではない?ヨーロッパ圏でアップルシェア伸長

日本でのiPhone人気は特異。大多数の国ではAndroidスマホと半々程度か、Androidスマホ人気のほうが高い(アウンコンサルティング調べ)

世界40の国と地域を対象に、2021年10月時点のモバイルにおける各国主要OS・機種シェアについての調査を発表しているのは、コンサルティング業を展開しているアウンコンサルティング株式会社。同社ではほぼ半年ごとに同シェアについて集計しており、それによれば2016年10月以降、ずっと1位の座に輝いていたサムスンを、アップルが追い越したとのことだ。数字にすると、機種シェアの1位はアップルで28.21%(前回調査比+1.22ポイント)、2位がサムスンで27.06%(前回調査比-1.10ポイント)。前回調査の2021年5月時点ではまだサムスン優勢だったわけなので、2021年9月に発売された「iPhone 13」の効果であると推測される、と述べている。

特に、シェアのトップがサムスンからアップルに入れ替わったドイツ(アップル34.31%→39.7%)、イタリア(アップル19.6%→30.19%)、オーストリア(アップル34.81%→42.22%)といったヨーロッパ圏で大きな変革が起きており、日本では不発ともいわれるiPhone 13は海外ではそれほど不評というわけでもなさそうだ。また、日本でもアップル66.86%(前回調査比+0.9ポイント)とわずかながらシェアを増やしているという結果で、新型iPhoneが不発でも日本でのiPhone神話はまだまだ続きそうだ。

出荷台数減少が大きく響いたサムスン。しかし半導体不足は当分続く?

(Image:Bhubeth Bhajanavorakul / Shutterstock.com)

折りたたみのスマホなど、さまざまな機種を発表しているサムスンのGalaxy

サムスンは世界的な半導体不足に加え、コロナ禍の影響でベトナムの工場が操業停止に陥っており、生産台数自体が落ち込んでいるよう。スマホ出荷台数を見るとアップルが4,170万台から5,040万台まで増加しているのに対し、8,040万台から6,900万台に減少。しかしサムスンも軒並みシェア減というわけではなく、韓国ではサムスン64.80%(前回調査比+0.7ポイント)と若干の伸びが見られ、アメリカではアップル57.50%(前回調査比-1.7ポイント)、サムスン27.15%(前回調査比+2.7ポイント)とサムスンが数字を伸ばしている。こうして考えると、ヨーロッパ圏での目覚ましいiPhone進撃がアップルの首位奪取を支えた、といえるだろう。

各国の主要OS/機種シェア率一覧(アウンコンサルティング調べ)

 

工場の操業はともかく、半導体不足はすぐに解消されるという問題でもなさそう。ということはサムスンの苦戦はまだまだ続くのかもしれない。この間にアップルがユーザーの心をグッと掴み続けることができるのか。両雌雄の対決に引き続き注目したい。

出典元:世界40カ国、主要OS・機種シェア状況 【2021年11月】~多言語Webプロモーションにシェア状況データを活用する~【アウンコンサルティング株式会社

※サムネイル画像(Image:H_Ko / Shutterstock.com

オトナライフ編集部
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