「miniモデルが消滅する」「iPhone初のパンチホールカメラ採用」「A16 Bionic搭載」「8Kビデオ撮影可能」など様々な進化が予想されている2022年に発売されるとみられる「iPhone 14(仮称)」。そんな注目を集めるiPhone 14に、今度は「2TBモデルが登場する」といったウワサが飛び出してきた。
「iPhone 13」で初の1TBモデルが登場したばかりのiPhoneだが、もう次のナンバリングでその倍が登場するのだろうか…?
iPhoneに2TBモデル誕生!?
今回、“iPhone 14 2TB説”を発信したのは、中国の技術やガジェットを中心に紹介している海外メディア・Giz Chinaだ。Giz Chinaは「サプライチェーンからの最新ニュース」として、改めて「外観の大幅な変更」「ノッチの削除」に言及。加えてサプライチェーンレポートの情報として、iPhone 14はQLC(クアッドレベルセル)フラッシュメモリ搭載の2TBが登場することを伝えた。
アップルが急激な容量拡大を進めるのには、ユーザーのビデオ撮影機会が大幅に増加していることやシステム・ソフトウェアのアップデート量の増加など、容量を必要とする要因が増えている現状があると解説。しかし一方で、「本体価格の上昇」や「QLCのパフォーマンス・信頼性が現行部品より劣る」などの懸念点も伝えている。
「映像たくさん撮れるように容量増やしました!」しかし消えたら無意味では?
QLCとはフラッシュメモリの種類のひとつで、他には最もシンプルな「SLC(シングルレベルセル)」や現在最も普及しているタイプの「TLC(トリプルレベルセル)」などが存在する。“シングル”“トリプル”“クアッド”とあるように、数が増えるほどデータの保存領域が増え大容量化していくという。しかしQLCは現状の開発技術では、書き込み速度が遅くなったり(パフォーマンスの低下)、データの保存期間が短くなってしまったりする(信頼性が劣る)などの問題が発生するようだ。せっかく大容量化して多くのムービーを保存することができても、長期間保存できないのであれば本末転倒ではないだろうか…?むしろせっかくたくさん撮った思い出の動画が突然消えてしまったときのほうが心理的ダメージも大きいはずだ。
アップルもクラウドサービスを提供しているのだから、2TBに容量アップして本体価格がさらに高価になるよりも、現状を維持したまま「iPhoneを買うとiCloudを○ヶ月無料で利用できます!」なんてサービスを提供してみるのはどうだろうか。先日起こった京都大学のスパコンのデータ消失のように、プロが管理していても消えてしまうときは消えてしまうが、少なくとも個人が自前のiPhoneで管理するよりはよほど安全だろう。
また、実は“iPhone 14 2TB説”は2021年10月頃にも中国メディア・MyDriversが報じたことでも話題となった。その際には別のアナリストが「『iPhone 15(仮称)』以降だろう」と否定するなど議論を呼んだ。
果たしてこのウワサの真偽はどちらなのだろうか。今後のアップルの発表からさらに目が離せなくなってきた。
引用元:IPHONE 14 MAY USE QLC FLASH MEMORY UP TO 2TB【GizChina】
※サムネイル画像(Image:Rokas Tenys / Shutterstock.com)