第5世代のiPad Airが、2022年春に発売されるのではないかとの噂が飛び交っている。2022年の春といえば、アップルの製品発表イベントが例年通り3月か4月に開催されるとの予測も立っており、なかでも第3世代のiPhone SEの発表の有無が注目の的となっている。そんな注目のイベントで、同時に第5世代iPad Airも登場するのではないかとのことだ。
今回は、第5世代iPad Airの気になるスペックや特徴などの噂について紹介していく。
5G対応、最新のA15 Bionicチップ搭載の第5世代
第5世代のiPad Air登場の噂は、以前からたびたび見受けられている。今回の報道においても、「5G対応」や「超ワイドFaceTimeHDカメラを備えた、第6世代iPad miniに類似した」デザインになる、などが伝えられている。とくにFaceTime HDカメラは12メガピクセルというワイドな仕様となり、他のiPadモデルと同じCenterStage互換センサーも搭載されることになりそうだ。
また、アナリストのMing-Chi Kuo氏の伝えた情報として、「ディスプレイにはOLEDは使用されない」といった予測もある。iPadの他シリーズとの差別化のためとされているが、その判断によって使いづらくならなければいいのだが…。
iPad Airといえば、2013年に第1世代が登場。すでに発売されていたiPadの薄型・軽量モデルと位置付けられ、それまでのものに比べて28%の軽量化、20%の薄型化、24%の小型化を実現。「持ち運びに便利」という、タブレットのメリットをようやく実感したという人もいるのではないだろうか。
初期のiPadはノートPCと同じくらい重く感じ、「日常的に持ち運ぶのはなかなか辛い」という人も多かったはずだ。
サクサク動いて、サクサク持ち運べるiPadらしいモデルに
第5世代では、iPadのパフォーマンスを左右するSoCは最新のA15 Bionicチップを搭載するとみられる。現行のiPadはA13、iPad miniはA15であることから、miniに本家がようやく追いついた、といったところだ。「Proほどの性能は必要ないが、無印のiPadでは力不足」と感じてiPad Airを使用しているユーザーの心をつかむバージョンアップといえるだろう。
また、第6世代のiPad miniはホームボタンを廃止し、指紋認証は上部の電源ボタンに統合してナローベゼルとしたが、iPad Airは現行デザインが踏襲されるようで、この情報にホッとしたユーザーも多かったことだろう。
iPhone SEの第3世代も注目されているが、iPadユーザーからすればiPad Airの第5世代も気になる発表といえる。どちらも、「既存ユーザーがその製品に求めているもの」を特化した内容となっているためだ。そういう意味ではもしかしたら、アップルもユーザーに“迎合”するようになったのかもしれない。
期待とは異なる製品を発表すれば不平不満を吐き出す一方で、私たちが思いもよらないような驚く機能とデザインを備えた「何か」を発表してくれないかな、と勝手なことを思ってしまうのは筆者だけだろうか。とにかく、アップルの公式発表を心待ちにしたい。
参考元:New iPad Air may launch in the spring with A15 Bionic, 5G【AppleInsider.com】
※サムネイル画像(Image:Jack Skeens / Shutterstock.com)