読者の中のiPhoneユーザーは、現在使用しているiOSのバージョンを確認してほしい。いまiOS 14を使っている人は、そう遠くないうちに現在最新のiOS 15以降へとアップデートしなければならなくなったようだ。2021年6月にiOS 15がリリースされた際にはiOS 14の使用も認める姿勢を見せていたアップルだが、方向性を転換しiOS 15へのアップグレードを勧めるようになったという。
ブレブレなアップルの姿勢に、ネット上からは様々な声が寄せられている。
アップル、今後iOS 14のアップデート中止を表明か
アメリカのメディア・Ars Technicaの報じたところによると、iOS 14をインストールしているiPhoneにはiOS 14.8.1のアップデートが提供されなくなり、iOS 15へのアップグレード以外の選択肢がなくなっていたという。
さらに同メディアがアップルに問い合わせたところ、iOS 14のセキュリティアップデートのオプションは一時的なものとして考えている、といった旨の公式回答が返ってきたようだ。さらにその期間は、iOS 15のリリース初期の不具合を修正している間に限られ、最終的にはアップグレードしなければならないのだ。
実はアップルはiOS 15のリリース時、継続してiOS 14の使用を希望するユーザーはiOS 14を使い続けられる(iOS 14のセキュリティサポートを継続する)と発表していた。にも関わらず半年後に突然、何の発表もなくiOS 15へのアップグレードに誘導するような真似をしているのだ。ユーザーとしては「どっちだよ」とツッコみたくなってしまう人が出てきてもおかしくない話だ。
アップルの選択にネット上は賛否両論
アップルの動きに対しネット上からは、「アプデして正解だった」「まだアプデしてない人はもう15にしたほうがいいね」「旧バージョンのメンテ面倒だしセキュリティの底上げのためなら強制力あって良いんじゃね?」といった肯定的な反応も見られた。
しかし一方で「迷走してるなぁ」「アップルもマイクロソフトと変わらん。裏切りについてはアップルのほうが余程酷い」「iOS 14に留まり続けるという新しいアプローチを始めたのかと好印象だったからこそ、このニュースはマイナスイメージだなぁ」など厳しい意見も少なくない。
また、「iOS 15ではSafariで情報漏洩する不具合発生しているのに、強制アップデートって…」「早く全てのアプリが正常に動作してくれるようにしておくれ」と、iOS 15に残る既存の不具合の解消を求める声も聞こえてきていた。
肯定派の言うように、開発にかかる費用を考えるといつかはiOS 14もサポート対象外となるのも仕方のない話だ。しかしそれが今であるべきかはまた別問題。現在iOS 14に留まっている人も安心してiOS 15にアップグレードできるよう、早急に安定したシステムへと改良を続けてもらいたい。
参考元:Apple「iOS14のセキュリティアップデートは特例だった」【iPhone Mania】
引用元:AppleInsiderは→こちら
引用元:Ars Technicaは→こちら
引用元:MacRumorsは→こちら
※サムネイル画像(Image:Yalcin Sonat / Shutterstock.com)