日本国内でも2020年3月に都市部を中心にスタートした「5G通信」。対応する端末も2021年は2倍以上の出荷台数の伸びをみせ、今やスマートフォンの過半数を5G端末が占めていることをご存じだろうか。MM総研が発表した調査によれば、2021年のスマートフォンの国内出荷台数は過去最多を記録し、そのうち5G端末が半数以上を占めている。10年連続シェア1位独走中のアップルを追う出荷台数ランキングと併せて、5G拡大で沸き立つスマホ市場の動きをお伝えしていきたい。
スマホ出荷台数の58.1%が5G対応
MM総研の調査結果によれば、2021年スマートフォンの国内出荷台数は、3,374.4台(前年比12.2%増)を記録。MM総研が調査を開始した2007年以降、2017年の3,199.4万台を上回り過去最多となった。
スマートフォンの出荷台数のうち、5G端末のスマートフォンの出荷台数は1960.9万台と、前年比213.6%増の伸びを見せ、スマートフォン全体の58.1%と過半数を占めるまで拡大した。
2021年のメーカー別総出荷台数シェア一位はアップルで、2012年から10年連続で1位を獲得。同社が日本で端末の販売を開始した2008年以降の出荷台数として、2014年を7年ぶりに上回り過去最多となった。2021年は「iPhone 13」シリーズの発売によりアップルのシェアが高まる中で、MM総研によるとAndroidスマートフォンでは2~3万円の端末が人気を集めており、Androidスマホのメーカー競争が激化している、と分析している。
2021年国内スマートフォンの出荷台数シェアでは、アップルに次ぐ2位には「AQUOS sense6」などが人気を博している「シャープ」がランクイン。以降、3位「サムスン電子」、4位「FCNT」、5位「ソニー」と続く結果となった。なお、これらの上位5メーカーで出荷台数の約83%を占めている一方で、「OPPO」「Xiaomi」といった中国メーカーのスマホも販売台数・シェアともに伸びてきているとも指摘。Androidスマホ業界が“戦国時代”を迎えている様子を示唆していた。
この調査にネット上からも「iPhone 13機能もいいけど値段も超一流」「楽天モバイル回線でiPhone使えるなんてお得!」「『iPhone SE(第2世代)』やっと手が届く値段になってきた…」など価格面に対する声が続出。「Androidスマホなら3万円で十分だし、どれにしようか迷う…」といった指摘も存在し、2021年9月のiPhone 13シリーズの高価格端末の発売の影響で、2位以下の中・低価格帯の競争がし烈さを増していることを物語っている。
他にも「3月末でKDDIの3G終了…」など4G対応のフィーチャーフォンと迷う声や、「半導体不足ってかなり広範囲に影響してるんだね。技術革新が遅れるのはガジェット好きとしては面白くない。早く解消するといいけど」「新型の発売時期に影響出るのかな?」と、半導体不足による新機種発売の遅れを心配する意見も聞こえてきた。
5Gの拡大でますます価格、機能面の選択肢が増える中、アップルを追う今後のスマートフォン市場の行方にも注目していきたい。
出典元:スマートフォン出荷台数は過去最多、5G対応が過半を占める 1位アップルに続いたのは?【株式会社MM総研】
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※サムネイル画像(Image:Hadrian / Shutterstock.com)