iPhoneユーザーの望みのひとつが絶たれてしまったのかもしれない。「アップルがディスプレイ下に埋め込むタイプの『Touch ID』の開発を中止した」というニュースが報じられているのだ。Touch IDといえば指紋による生体認証機能で、現在は正式ナンバリングのiPhoneでは顔認証の「Face ID」に取って代わられている状況だが、その復活を望むユーザーの声も根強いことで知られている。
今回はそんな“Touch ID派”にとって悲報をお伝えしなければならないようだ。
アップルがTouch ID開発チームをFace IDに併合させた?
アメリカのメディア・iDrop Newsは現地時間2月18日に新たな記事を公開。iDrop Newsが匿名希望の複数の情報源から得た情報によれば、現在アップルではiPhone用のディスプレイ下に埋め込むためのTouch IDの開発を行っていないという。アップルは1月に社内のTouch IDの開発チームのリソースをFace ID開発チームへと移した、と伝え、今後iPhoneではFace IDの採用が既定路線となることを示唆した。
このアップルの判断についてiDrop Newsは、2月上旬頃に報じられた「iOS 15.4のベータ版で『マスクをしたままのFace ID使用』が追加されたこと」に言及し、「理にかなっている」と述べている。さらに今後はFace IDの技術開発が進み「センサーがディスプレイ下に埋め込まれたタイプのFace ID」の登場も予測した。
また、近年のiPhoneに搭載されながらも不評なノッチ型のインカメラが、2023年に発売されるであろう「iPhone 15 Pro(仮称)」からは画面下に埋め込まれたインカメラに切り替わる、という情報源の予測についても紹介している。
Touch ID開発中止”の噂でiPhone SE(第3世代)に人気が集まる?
Touch IDといえば、iPhoneのナンバリングシリーズでは「iPhone 8」を最後に現在は廃止されており、iPhoneユーザーの中にはホームボタンと合わせての復活を求める声も少なくない。ネット上からも「新たなTouch IDの開発中止」のニュースを聞いたユーザーから「は?Touch ID消えたんだけど」「もう、付ける気0やん」「なんか予想はしてた」「はいはいそうですよね分かってました」「Touch ID無いのは不便だなー」など不満の声が噴出している。それだけ復活に期待を寄せていたファンが多かったということだが、アップルはこの反応をどのように受け止めるのだろうか。
一方で、近々リリースが噂されている「iPhone SE(第3世代、仮称)」は、「『iPhone SE(第2世代)』と同じボディが採用される」という見方も強く、Touch ID搭載の可能性が強まってきている。正式ナンバリングシリーズで復活を望めなくなったTouch ID派が、iPhone SE(第3世代)に大量に流入する可能性も十分に考えられそうだ。
この情報を信じてiPhone SE(第3世代)を購入するか、正式ナンバリングへの採用を夢見て秋頃に発売されるであろう「iPhone 14(仮称)」の発表を待つか。あなたのTouch IDへの熱意が試される期間となりそうだ。
引用元:Exclusive | Apple Is No Longer Working on Under-Display Touch ID for iPhone【iDropNews】
参照元:iPhone用ディスプレイ下埋め込み型Touch IDの開発中止?海外メディア【iPhone Mania】
※サムネイル画像(Image:DenPhotos / Shutterstock.com)