高齢者はガラケー利用者が多く、LINEでのテレビ電話ができないことがある。だが、そんな高齢者でも自宅のテレビで簡単にテレビ電話できるサービスが開始された。それがKDDIの「かんたんテレビ電話」である。かんたんテレビ電話はケーブルテレビ(CATV)のサービスであり、リモコンで簡単に操作できるため、高齢者でも使いやすいのだ。
自宅のテレビで簡単にテレビ電話ができる!
KDDIは2022年2月28日から、自宅の大型テレビでテレビ通話が可能な「かんたんテレビ電話」のサービスの提供を開始した。
この「かんたんテレビ電話」は、KDDIが全国のケーブルテレビ(CATV)事業者に提供しているケーブルテレビ用セットトップボックス「ケーブルプラスSTB-2」で利用できる。
セットトップボックスを取り付ければ、高齢者でも使い慣れたリモコン操作で、簡単にテレビ電話ができるのが特徴だ。
また、iPhoneでも専用アプリを利用することで、テレビ通話を楽しむことができるが、Androidは後日対応する予定だという。
もし、田舎の両親がガラケーユーザーで、LINEのビデオ通話などが利用できない場合は、高齢者でも簡単に操作できる「かんたんテレビ電話」の導入を検討してみてはいかがだろうか?
「かんたんテレビ電話」を利用するには?
そもそも、「かんたんテレビ電話」はケーブルテレビの電話サービスなので、申し込みは地元のケーブルテレビ局に申し込むことになる。
ケーブルテレビといえば、山間部の電波状況が悪い地域で利用されているサービスだと思っている人もいるだろうが、最近は都市部でも「都市型ケーブルテレビ」がかなり普及している。
都市型ケーブルテレビは、自宅にアンテナを立てなくても地デジやBS/CS放送が楽しめるだけでなく、インターネットや電話などのサービスを多角的に提供しているのだ。
したがって、「かんたんテレビ電話」を申し込めばケーブルテレビ局の作業員が自宅に訪問して、セットトップボックスの取り付けや初期設定などをサポートしてくれる。
ただし、サービス開始時点で「かんたんテレビ電話」に対応するケーブルテレビ事業者は「TOKAIケーブルネットワーク」「いちはらコミュニティー・ネットワーク・テレビ」「東京ケーブルネットワーク」の3社のみである。
■対応ケーブルテレビ事業者(サービス開始時)
・株式会社TOKAIケーブルネットワーク
・株式会社いちはらコミュニティー・ネットワーク・テレビ
・東京ケーブルネットワーク株式会社
最大7人までのグループ通話にも対応!
最後に「かんたんテレビ電話」の機能を確認しておこう。まず、「ケーブルプラスSTB-2」を設置したもの同士、あるいは専用アプリを利用したスマホやタブレットとも通話ができる。
これなら、離れたところに住んでいる両親に、自分の初孫の様子をテレビの大画面で見せてあげることも可能だろう。
また、最大7人のグループ通話まで対応しているので、コロナ禍で集まることが難しい近所の人たちとの寄合や、毎日の茶飲み話などにも利用できるはずだ。
さらに、自治体の相談窓口や、地元の店舗・専門家への相談など、地域に寄り添ったインタラクティブなオンラインサービスも利用可能となっている。
●au「地域に根差したオンラインサービスが提供可能な「かんたんテレビ電話」導入開始」(公式)→こちら
●KDDI「ケーブルプラスSTB-2」(公式)→こちら
●東京ケーブルネットワーク「電話」(公式)→こちら
※サムネイル画像(Image:au.com)