近年、その規模を拡大し続けている中古スマートフォン市場。2021年9月にMM総研が発表したデータによれば、2020年度の中古スマホ販売台数は過去最高の185万台に達し、2021年度は204万台にまで膨れ上がると見込んでいるという。ではそんな需要の高まる中古スマホの中で、いったいどんな機種が人気となっているのだろうか。
今回は、「にこスマ」発表のデータを見ていきたい。
中古スマホ販売数ランキング、上位は前月と似通った機種が並ぶ
伊藤忠商事グループの株式会社Belongは3月4日、同社が運営する中古スマホ販売「にこスマ」における2022年2月の中古スマホ/機種別販売数ランキングを発表した。
販売数ランキング第5位となったのは「iPhone 8(256GB)」だ。前月調査の4位から1ランクダウンとなった。そして4位には前月5位から1ランクアップの「iPhone 7(128GB)」。4・5位は前月から入れ替わるかたちとなっている。
そしてトップ3となる第3位には「iPhone 7(32GB)」が入るも、前月2位からひとつ順位を落とす格好となった。2位には「iPhone SE(第2世代)(64GB)」が前月3位から伸びを見せ、2・3位もお互いが入れ替わるだけで大きな変動は見られなかった。
3月の販売数ランキングはアップルイベントの発表次第?
そして栄えある2月の販売数ランキング第1位に輝いたのは、前月に続いて1位の座を守った「iPhone 8(64GB)」となった。iPhone 8は5位に続きトップ5に2つの機種が入る人気ぶりだ。ちなみに3・4位となったiPhone 7もそうだが、ストレージ容量の小さなもののほうが人気となっているようだ。
ちなみにトップ10まですべてがiPhone。改めて日本国内のiPhone人気の高さが伝わってくる結果と言えそうだ。また、トップ5に限って見るとすべて指紋認証「Touch ID」機能を搭載している機種が占めている。ネットを中心にTouch IDの復活を願うiPhoneファンを見かけることも多かったが、この結果から改めてTouch IDの人気の高さを証明したのだった。
アップルが3月9日の開催を発表したオンラインイベントでは、「iPhone SE(第3世代・仮称)」の登場も噂されている。さらに大方の予想では、iPhone SE(第3世代)もTouch IDが搭載されるのではないかとみられている。仮にイベントでiPhone SE(第3世代)が発表されTouch IDのあるモデルだった場合、現在iPhone SE(第2世代)を使っているユーザーからも乗り換える人が多数現れることだろう。そうしたユーザーが手放すiPhone SE(第2世代)を求めて、中古スマホ市場がさらなる活気を見せる可能性も十分に考えられる。
はたして3月のランキングではiPhone SE(第2世代)が1位の座を奪うこととなるのか。それともiPhone 8が首位を堅守するのか。市場にも大きな影響を与えるであろう9日のイベントにも要注目だ。
出典元:にこスマは→こちら
※サムネイル画像(Image:Chikena / Shutterstock.com)