日本時間3月9日に開催されたアップルのオンラインイベントで、「iPhone SE(第3世代)」がついに発表された。人気のiPhone SEシリーズの2年ぶりの新作とあって、世間も大いに注目しており、ネット上でもさまざまな反応が寄せられている。
今回はイベント前に発表されたとある調査結果から、ファンがiPhone SE(第3世代)に期待していることと、実際のiPhone SE(第3世代)の仕様について比較していきたい。
iPhone SE(第3世代)に期待することランキングが発表される
企業と顧客をつなぐDXクラウドサービスを展開する株式会社ショーケースが運営するスマホの最新情報メディア「bitWave」は3月8日、2月から3月にかけて実施した「iPhone SE3に関する意識調査 2022年3月」の結果を発表した。
それによれば、公式発表前にも関わらずiPhone SE(第3世代)の購入を考えている人は「購入する」5.2%、「多分購入する」30.4%と、3人に1人以上が前向きなことが判明した。また回答者500人のうち実に100人が、現在使用している機種を「iPhone SE(第2世代)」と回答しており、iPhone SEシリーズのユーザーの多さを改めて証明するかたちとなった。
そして「iPhone SE(第3世代)に期待することはなんですか」という質問では、第5位となったのは「CPU性能の向上」で129票、4位「指紋認証」140票、3位「カメラ機能の向上」178票、2位「バッテリーの向上」311票。そして見事第1位に輝いたのは「より安い価格」354票という結果となったのだった。1位と2位で一気に票数が増えているあたり、多くのユーザーが熱望しているポイントだと言えるだろう。
iPhone SE(第3世代)、1位の希望は叶えられず
それではこのランキングと発表されたiPhone SE(第3世代)のスペックについてみていきたい。5位「CPU性能の向上」は、SoCがiPhone SE(第2世代)の「A13 Bionic」から公式発表前から予測されていた「iPhone 13」と同じ「A15 Bionic」へとグレードアップされていることから「期待通り」と言って差し支えないだろう。4位「指紋認証」も、ホームボタンとともに「Touch ID」が復活。こちらも「期待通り」だ。3位「カメラ機能の向上」についても、公式ページの紹介を見る限りA15 Bionicによる画像補正等の機能がiPhone 13ばりに充実しているとみてよさそうだ。
そして熱望ポイントのひとつ目となる2位「バッテリーの向上」も、公式で「大満足のバッテリー」と謳うほど自信があるとみられ、「効率的なチップ、進化したバッテリー、そしてiOS 15が連係してバッテリー駆動時間が大幅に向上」と紹介されている。最近のiPhoneのバッテリーでは、YouTubeチャンネル「TechNick」が投稿したバッテリーテストの動画でもサムスンのGalaxyやグーグルのPixelなどAndroidスマホのフラッグシップ機を相手に「iPhone 13 Pro Max」が断トツの駆動時間を記録して1位となっていた。それに近い性能を持っているとなれば、ユーザーも大満足だろう。
さて、5位から2位までは見事に「期待通り」という結果になったiPhone SE(第3世代)。このままトップ5完全制覇…と行きたいところだったが、1位「より安い価格」は残念ながら叶わなかった。アップル公式でのiPhone SE(第3世代)の価格は最も安い64GBモデルで57,800円(税込)。iPhone SE(第2世代)の64GBが49,800円(税込)だったが、8,000円の値上がりとなってしまった。スマートフォンとしては安価な部類に入るのだが、iPhone SEシリーズは廉価版として手に取りやすい価格設定だった部分も人気の理由のひとつだったことで、そんな大切な部分で期待に応えられなかったと言えそうだ。
今回の仕様を「期待通り」と見て購入する人と「期待外れ」と見て「iPhone 14(仮称)」の登場を待つ人、はたしてどちらが多くなるだろうか。3月18日(予約は11日)の発売にも要注目だ。
出典元:iPhone SE3の最新情報【bitWave】
※サムネイル画像(Image:apple.com)