iPhone SE(第3世代)「ホームボタン」の珍紹介文、誕生の理由が判明?

満を持して登場した「iPhone SE(第3世代)」が、思わぬところで注目を集めているようだ。iPhone SE(第3世代)は日本時間3月9日のオンラインイベントで発表され、アップルの公式HP上でも紹介ページが公開された。しかしその説明文が独特すぎて、ネット上では「もはやギャグ」だと話題になっているのだ。

今回は、世界中で発売されるiPhoneだからこそ起こった、おもしろフレーズについてお伝えしていきたい。

アップル、「もはやギャグ」級の紹介文で話題沸騰

現在注目を集めているのは、やくみ(@ginger893)さんのツイート。やくみさんは「iPhoneSE3のページのホームボタンの説明がもはやギャグ」という投稿とともにiPhone SE(第3世代)の公式ページで用いられている「手にしたくなるパワーを、手にしやすく。」「ホームボタン。不動の人気者です。」というフレーズの画像を紹介。このツイートはすでに1,800件以上のリツイート、3,200件以上のいいね(2022年3月10日時点)が寄せられるほどバズっている。

たしかに公式ページの日本語は違和感を覚えてしまう文章があふれている。A15 Bionicチップの紹介では「超高速ファミリーのメンバーです。」、バッテリー性能向上を伝える部分では「大満足のバッテリー。」、表面のガラスの頑丈さを伝える際にも「落としても、落ち着いて。」など、少々首をかしげたくなる文章のオンパレードなのだ。

違和感の正体は原文ありきの翻訳だから?

「不動の人気者」なら、なぜ消えてしまったのか…?(画像は「Apple」公式サイトより引用)

勘の良い方ならお気づきかもしれないが、この違和感は元の英文に沿った言い回しにしているのが影響していることは確実だ。ツイートでバズった「手にしたくなるパワーを、手にしやすく。」「ホームボタン。不動の人気者です。」であれば、英語版のページでは「Love the power. Love the price.」と「The Home button you know and love.」といった具合だ。アップルほどの巨大な企業であれば地域ごとにクリエイティブチームを置いて独自展開してもよさそうなものだが、ブランドイメージを世界的に統一することに注力しているのかもしれない。

しかし統一感を出している一方で、意外な一面も。「落としても、落ち着いて。」の英語版「Cool with stumbles.」には、防水能力の高さを謳った「Cool with spills.」(「spill」は「(容器から)こぼす」)という対になる記載も存在する。そのままであれば「濡らしても、落ち着いて。」となるところだが、日本語版では「濡らしても、泣かないで。」となっている。「落ち着いて」から「泣かないで」としているあたりに、日本語訳の担当者の遊び心も感じ、「さすがはアップル」と称賛したくなる事例と言えそうだ。

それにしても「ホームボタン。不動の人気者です。」はなかなか攻めた表現だ。iPhoneのホームボタンといえば、指紋認証「Touch ID」とセットで思い浮かべる人も多い。しかし正式なナンバリングのiPhoneでは、2017年の「iPhone X」からホームボタン・Touch IDともに廃止され、顔認証「Face ID」へと置き換わってしまった。

いまだに根強いホームボタン・Touch IDの復活の声があることは周知の事実だが、アップル自ら“不動の人気者”と復活を熱望するファンが多いことを認めたことになる。まさか正式ナンバリングでのTouch ID復活もあり得るのだろうか…?秋以降に発表されるであろう「iPhone 14(仮称)」にも、注目しないわけにはいかなくなってきた。

引用元:iPhoneSE3のページのホームボタンの説明がもはやギャグ【やくみ(@ginger893)さん】
●Apple iPhone SE(公式)は→こちら

※サムネイル画像は(Image:「Apple」公式サイトより引用)

オトナライフ編集部
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