ついに発売される「iPhone SE(第3世代)」。当然ながらキャリア各社で販売されることとなり、2021年に念願のiPhone取扱いデビューを果たした楽天モバイルでも扱われることが明らかとなっている。しかし“あの”楽天モバイルが、単にiPhoneを販売するだけで済むのだろうか?キャリア4社横並びの状況であれば、何かキャンペーンを行ってユーザー数を拡大する絶好のチャンスとも言えるはずだがはたして…。
楽天モバイル、iPhone SE(第3世代)の取扱いを発表
楽天モバイルは3月9日、同日に発表されたアップルのiPhone SE(第3世代)と「iPhone 13」シリーズの新色(iPhone 13と「iPhone 13 mini」は「グリーン」、「iPhone 13 Pro」「iPhone 13 Pro Max」は「アルパイングリーン」)の発売を公表。予約は3月11日22時から受付をスタートし、3月18日8時から発売を開始するという。このあたりはドコモ・au・ソフトバンクとも変わらない。やはり注目度の高いアップルの新商品というだけあって、抜け駆けは厳禁ということだろう。
また、3月11日11時時点の楽天モバイルの公式ページでは、iPhone SE(第3世代)およびiPhone 13シリーズのグリーン・アルパイングリーンについての価格の記載もない。いったいくらでの販売となるのか、明かされるときまで興味が尽きない部分だ。
知っての通り楽天モバイルはキャリア参入後間もない“第4のキャリア”だ。2022年2月には「契約者数550万達成」を報告するなどユーザー数は順調に伸ばしてきてはいるものの、ドコモ・au・ソフトバンクの既存3キャリアの契約数とはいまだに大きな開きがある。その差を縮めるためにも、月々のデータ使用量1GBまで0円の「従量制プラン」やキャリア参入当初に実施した「プラン料金1年間無料」など、楽天モバイルはこれまでもさまざまな手法で他社との差別化を図って契約者数の拡大を目指してきている。
そんな中で、“ヨーイドン”で他社と渡り合えるiPhone SE(第3世代)の販売合戦はまたとないユーザー獲得のチャンスと言えるだろう。より魅力的なキャンペーンを打ちだして、他社ユーザーに乗り換えを促すこともできるはずだ。幸いにも楽天モバイルには「楽天ポイント」を軸にした、日本国内でも屈指の規模を誇る「楽天経済圏」という後ろ盾が存在する。「iPhone SE(第3世代)やiPhone 13の新色を購入したら、楽天ポイントプレゼント!」など、実質割引でポイント還元を行うことも容易なはずだ。もしここに「他社からの乗換えならさらにポイントアップ!」とすれば、新規ユーザーの獲得にもつながるだろう。
はたして楽天モバイルは注目のiPhone SE(第3世代)をどのように発売してくるのか。予約開始の瞬間が楽しみだ。
●楽天モバイル、5G対応の新しい「iPhone SE」を3月18日(金)に発売【楽天モバイル株式会社】
※サムネイル画像は(Image:「楽天モバイル」公式サイトより引用)